単機能蓄電システムって何?
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単機能蓄電システムってなに?
太陽光発電をすでに導入されている方や、これから太陽光発電を導入しようとお考えの方は、蓄電池についても調べているかと思います。
蓄電池を選ぶ際に注意するポイントとして、
・負荷方式
・充電方式
の2つが挙げられます。
負荷方式についてはこちらで全負荷タイプと特定負荷タイプについてまとめていますので、あわせて確認してもらえたらと思います。
→蓄電池の全負荷タイプって何?
→蓄電池の特定負荷タイプって何?
そこで今回は蓄電池の充電方式の1つである、単機能蓄電システムについて解説します。
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単機能蓄電システムとは?
太陽光発電で発電した「直流」の電気を家庭で使えるように「交流」に変換するために、パワーコンディショナー(以下パワコン)が必要になります。また、蓄電池に蓄えられている電気も「直流」なので、「交流」に変換するために、こちらもパワコンが必要になります。そのため、太陽光発電用のパワコンと蓄電池用のパワコンそれぞれ備えている蓄電システムを「単機能蓄電システム」と言います。
一方で、太陽光発電用と蓄電池用のパワコンを1つにまとめたシステムを「ハイブリット蓄電システム」と言います。ハイブリット蓄電システムについてはこちらでまとめていますので、あわせて確認してみてください。
単機能蓄電システムのメリット・デメリット
ここでは単機能蓄電システムのメリットとデメリットについて解説します。
■単機能蓄電システムのメリット
・導入コストが安い
単機能蓄電システムはハイブリット蓄電システムのパワコンと比較して役割が少ないため、kWあたりの単価が安い傾向があります。大体同じ蓄電容量の場合、メーカーにもよりますが、単機能蓄電システムの方が同じメーカーのハイブリット蓄電システムよりも50万円程度安くなることもあります。
・停電時に使用家電の制限がない
単機能蓄電システムの多くは全負荷タイプのものになっているため、家電の使用制限がなく、停電時もほぼ普段と同じように電化製品を使うことができます。
・太陽光発電とメーカーが違っても使用できる
ハイブリット蓄電システムの場合は、太陽光発電と蓄電池を1つのパワコンで稼働させるため相性が重要です。そのため、メーカーが異なると使えないケースもあります。ですが、単機能蓄電システムの場合は、太陽光発電も蓄電池もそれぞれのパワコンで稼働しますので、メーカーが異なっていても問題ありません。
こちらも先ほどのメーカーが違っても使えるというメリットと同様に、蓄電池用のパワコンを設置するので、太陽光発電を設置しなくても、蓄電池のみで設置することも可能です。
■単機能蓄電システムのデメリット
・ハイブリット蓄電システムに比べ電気の変換ロスが大きい
ハイブリット蓄電システムの場合は、ソーラーパネルで発電した「直流」の電気をそのまま蓄電池に蓄えることができます。ですが、単機能蓄電システムの場合は、ソーラーパネルで発電した「直流」の電気を一度ソーラーパネルのパワコンで「交流」の電気に変換し、家中で電化製品が使えるようになります。そのため、蓄電池には家中に供給されている「交流」の電気をもう一度「直流」の電気に変換して蓄えることになりますので、電気を変換するたびに変換ロスが発生してしまいます。
ハイブリット蓄電システムの場合は1つのパワコンになるため、1つ分のスペースがあれば大丈夫でしたが、単機能蓄電システムの場合には、太陽光発電と蓄電池それぞれのパワコンを設置する必要があります。そのため、後付けする蓄電池のパワコン分のスペースが別途必要になるわけです。
・屋外設置によるリスクがある
単機能蓄電システムの場合は、容量や重量が大きいため屋外に設置することが基本となっています。そのため、雨水による影響を受けるためメンテナンスの回数が増える可能性があります。
また、水害を避けるために地面より20cm以上高いところに設置する必要があります。転倒しないようにしっかりとした土台を作る必要があるため、場合によっては必要以上に費用がかかるケースもあります。
単機能蓄電システムって何?のまとめ(1分で記事を読みたい方はこちら)
太陽光発電と蓄電池のパワコンをそれぞれ設置するタイプを単機能蓄電システムと言います。
単機能蓄電システムのメリットは
・導入コストが安い
・停電時に使用家電の制限がない
・太陽光発電とメーカーが違っても使用できる
ということが挙げられます。
一方でデメリットは、
・ハイブリット蓄電システムに比べ電気の変換ロスが大きい
・屋外設置によるリスクがある
という3点が挙げられます。
また、蓄電池に関する記事をこちらにもまとめてありますので、あわせて確認してみてください。
千葉を拠点とする『株式会社iR』では、太陽光発電、蓄電池、エコキュートやIHクッキングヒーターなど販売や工事を手掛けております。
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記事の監修者情報
太陽光発電、オール電化販売会社に営業として7年間勤務。
会社員時代に支店長を務め全支店TOPの売り上げを達成。
2016年からは独立し株式会社iRを設立。
設立後には船井総研の講師や外部企業のコンサルティングにも携わる。
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