【徹底解説】太陽光発電のトラブルになり得る事案14選|契約前に確認しておきたいポイントとは?
目次
増えつつある太陽光発電のトラブル事案とは?
2009年から太陽光発電は日本で急速に広まりました。その一方で、太陽光発電に関するトラブルが増えているのも事実であります。
トラブルの事案はいろんな種類がありますし、イレギュラーなものだと
「いったい誰に相談したらいいの?」
と悩んでしまうかと思います。
そこで今回は、太陽光発電に関するトラブルになる可能性のある事案とそれぞれの対策についてお伝えしていきたいと思います。
この記事を読むと、
・近隣トラブル事例と対策
・販売業者や設置行者とのトラブル事例と対策
・自然災害のトラブル事例と対策
・故障の事例と対策
がわかります。
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太陽光発電に関するトラブルになりうる事案とは?
太陽光発電に関するトラブル事案は、大きく分けると、
・近隣住民とのトラブル
・設置業者とのトラブル
・自然災害によるトラブル
・故障によるトラブル
・契約前に確認したいポイント
の4つに分けられます。
この4つのトラブルの中で頻度の多いトラブルは、近隣住民とのトラブルと設置業者とのトラブルになります。どのトラブルも起きてほしくないのですが、面倒になるのは近隣住民とのトラブルと設置業者とのトラブルになりますので、しっかりと確認しておいてもらえたらと思います。
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近隣住民とのトラブル事案とは?
太陽光発電のトラブルの中で、特に多いトラブルの1つである近隣住民とのトラブル。太陽光発電の故障などならイメージしやすいかもしれませんが、知っておかないとイメージつかないものもあります。また、自分が近隣住民に迷惑をかけるケースもあれば、相手から迷惑をかけられてしまうケースもありますので、しっかりと確認しておいてください。
1.反射光によるトラブル
イメージできるかもしれませんが、ソーラーパネルは太陽光を受光して発電しているため、その光の一部が反射してしまいます。それが理由で近隣住民から「反射光が眩しい」というクレームを受けてしまうことがあるのです。また、眩しいだけでなく、近隣住民の部屋に反射光が入り、その光の熱で熱中症になり裁判になったという事案もありました。
とは言っても、一般家庭用の太陽光発電の場合は、屋根に取り付けるため反射光が原因でトラブルになる可能性は低いです。ですが、地面近くにソーラーパネルを設置する場合には、十分に注意するようにしてください。また、業者によっては反射光の影響を時間帯別にシミュレーションしてくれるところもあります。ですので、周囲への影響が気になる方は事前に業者に相談してみてもいいかと思います。
2.騒音によるトラブル
太陽光発電で発電した電気をご家庭で使用するためには、「パワーコンディショナー」という設備が必要不可欠です。このパワーコンディショナーの動作音が騒音となり、トラブルになるケースも少なくありません。とは言って、パワーコンディショナーの動作音は、大体エアコンの室外機と同じくらいの大きさです。
そのため、少し離れていれば気にならないくらいなのですが、家と家の間隔が狭いとうるさいと感じる方もいるかと思います。なので、パワーコンディショナーを設置する時には、近隣の家の迷惑にならない位置に設置するようにしましょう。
また、最近のパワーコンディショナーは騒音をできる限り抑制するモデルも販売されています。近隣住民とのトラブルが不安という方は、高周波音を減らせるタイプがオススメです。
3.屋根からの降雪
屋根に太陽光発電を設置すると、雪が積もった際に雪が滑り台のように流れ落ちてしまうことがあります。降雪のトラブルを避ける対策として、ソーラーパネルの設置を工夫することです。
その方法の1つとしては、屋根の先端とパネルの間隔をあけることです。これだけでも降雪のリスクは少なくなりますし、軒先部分のスペースを確保して雪止めを設置するのもいいと思います。最近では、メーカーから降雪を防止するストッパーを販売しているので、積雪しやすい地域の方やリスクを避けたい方は、業者に相談してみてください。
4.草木、雑草による発電効率の低下
地上と同じ高さに設置する場合ですが、近所の草木が高かったり雑草が生い茂ると光が当たらず、発電効率が下がることがあります。そのため、事前に近隣の状況と日当たりを確認するようにしましょう。また、地上と同じ高さに設置する場合ですが、近隣の方の雑草が生い茂っていることを相談して雑草除去を依頼すると、そこからトラブルに発展することもあるので、注意してください。
5.植物や動物で回線がショート
発電効率が悪くなるだけならまだいい方で、最悪の場合、回線がショートしてしまうことがあります。実際に、過去にツタがソーラーパネルに絡まりショートしたという事案がありました。また、近隣住民がペットを飼っていたり、家庭菜園などで動物が寄ってくると、ソーラーパネルにも思わぬ影響が及ぶ可能性があります。これらケースは、太陽光発電の不具合と直接的な関係があるかがわかりにくく、トラブルに発展しやすくなっています。
設置業者とのトラブルとは?
続いて、設置業者とのトラブルについて解説します。一般的な設置業者は、これからあげるようなトラブルは起きませんが、訪問販売などの悪徳業者から購入してしまうとあり得る事案です。
6.補助金がおりない
太陽光発電や蓄電池を設置すると、国や自治体から補助金が支給されることがあります。太陽光発電や蓄電池に関する補助金の多くが業者との契約前に申請し交付を受けるため、契約後に補助金がおりなかったということはほとんどありません。ですが、補助金がおりなかったという事案が多くあります。
その理由として、
・業者が補助金の申請を忘れていた
・業者による補助金申請に不手際があった
というようなケアレスミスや交付前に契約するという不慣れから来るものがほとんどです。そのため、業者は契約実績や経験が豊富な業者を選ぶようにしてみてください。
7.雨漏り
ソーラーパネルを設置する際には、屋根に穴を開けて固定するのが一般的です。そのため、この作業でミスが起きると、後になって天井から雨漏りが発生してしまいます。購入者側からすれば、太陽光発電を設置したことが原因で雨漏りしたことは明らかですが、業者によっては設置と雨漏りが関係ないと主張してくることがあります。
その場合、雨漏りの改修は全額自己負担になるケースがありますので、契約前に保証に雨漏りの補填がついているかを確認するようにしてください。
8.悪質な訪問販売
太陽光発電を設置する際、購入者から業者へ連絡して契約するケースもありますが、訪問販売業者から契約するケースもあるかと思います。訪問販売自体が悪いわけではないのですが、以下のような甘い言葉をかけてくるような訪問販売業者は悪徳なケースがあります。
・光熱費が0円になります
・今なら特別価格でご案内します
・売電価格がこれから倍に上がります
・国の買い取り制度がすぐに終わってしまいます
その場合、情報の真偽をご自身で確かめないといけないですので、怪しいかもと思ったら、ご家族やご友人に相談してみてください。
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自然災害によるトラブルとは?
これまで挙げたトラブルは、事前に対策や注意しておけば回避できるものが多いですが、どんなに細心の注意を払っても自然災害のリスクは避けられません。また、自然災害のトラブルはメーカーによる保証の対象外のケースが多いので、動産総合保険に加入しておくことをオススメします。
それでは自然災害の事案がどんなものがあるか解説していきます。
9.台風
豪雨や強風を伴う台風は、太陽光発電に大きな被害を与えるケースがあります。よくある事案としては以下の3つが挙げられます。
・強風で太陽光パネルが飛ばされてしまう
・強風で架台が歪んでしまう
・大雨で発電システムが浸水し故障してしまう
パネルが強風で飛ばされてしまうと、パネルの故障どころか近隣住民の家を破損したり、通行人を傷つけてしまうというケースもあり得ます。通行人を傷つけた場合は損害賠償請求は避けられないでしょう。架台が歪むと、発電効率が悪くなる可能性があります。また、発電システムが浸水すると感電のリスクもあります。
10.地震
強い地震が発生すると、太陽光パネル自体が歪むことがあります。特に地面近くに設置している場合はその可能性が高く、歪んだことで何らかのトラブルが生じる可能性が高いです。また、屋根に太陽光発電を設置している場合は、屋根が崩れたりすることで発電効率が悪くなる可能性があります。
11.土砂崩れ
一般家庭ではなく、山の傾斜地やそこの近くの家の屋根に設置する場合、土砂崩れによる被害のリスクがあります。近年、集中豪雨など大雨による被害が多くなっていまして、大雨などで地盤が緩んで山が土砂崩れを起こしています。土砂崩れを起こすと、家に傾いたり崩れたりすることで太陽光パネルが正常に働かなかったり、発電効率が悪くなるばかりか、太陽光発電自体が崩壊することもあります。
故障によるトラブルとは?
太陽光発電システムを長年使用していると、経年劣化による思わぬトラブルが起きることがあります。こういった故障によるトラブルを防ぐために定期メンテナンスは欠かせません。それでは、どういった故障によるトラブルがあるか、お伝えしていきます。
12.パワーコンディショナーの出火
故障トラブルで多いのが、パワーコンディショナー(以下パワコン)からの出火です。これは、パワコンの施工不良により、隙間から異物が侵入することが原因です。パワコンの設置場所は住宅によって異なりますので、一概にどこがいいとは言えないのですが、家の外に設置する場合にはホコリなど異物が入らないように細心の注意を払うようにしてください。
13.ホットスポットからの出火
「ホットスポット」とは、太陽光パネルの表面の一部が極端に熱くなってしまう現象のことを言います。パネルの一部が影になっていることが原因で、長時間放っておくと出火する可能性があります。太陽光パネルの表面温度は、素人の目視チェックではわかりません。ですが、ホットスポットが発生すると発熱しなくても発電量が必然的に低下します。
ですので、モニターを使って発電量を定期的にチェックするとともに、定期メンテナンスを行うようにしましょう。
14.パネルの破損や故障
パネルの破損や故障も太陽光発電システムのトラブルで多い事案です。先ほどあげたホットスポットもパネルの破損の一部ですが、この他にも鳥のふんや雹などで太陽光パネル表面が破損することもあります。パネルが破損すると発電量が低下してしまいますし、ホットスポットのように出火を引き起こす可能性もあります。ですので、モニターを使って定期的に発電量を確認してパネルの異常がないかを確認しつつ、定期メンテナンスも行うようにしましょう。
なお、モニターってなに?と気になる方はこちらの記事も併せて確認してみてください。
契約前に確認しておきたいポイント4選
太陽光発電を設置すると、これまでに挙げたようなトラブルが起きる可能性があります。ですが、以下の4つのポイントを抑えておけば、トラブルのリスクは下げられるでしょう。
(1)業者の実績は十分か?
(2)見積書は明確になっているか?
(3)保証内容は十分か?
(4)アフターフォローはあるか?
これらのチェックポイントについても1つ1つお伝えしていきます。
(1)業者の実績は十分か?
太陽光発電システムを長期的かつ安全に利用するには、業者選びは非常に重要です。業者を選ぶ際は、太陽光発電システムの設置実績が十分かを必ず確認しましょう。また、以下の内容に当てはまる業者は、設置後にトラブルが起こる可能性がありますので、注意してください。
・太陽光発電の設置実績がない
・無理に商品を勧めてくる
・強引に契約を取ろうとする
・質問してもまともに回答されない
・リスクやデメリットを説明しない
(2)見積書は明確になっているか?
ある程度業者を絞り込めたら、見積書を出してもらいましょう。見積書の中身がざっくりとした総額だけでなく、具体的な金額と根拠が明確になっているかを確認してください。見積書の良し悪しがわからない方も多いと思いますが、その場合は複数の業者から相見積もりを取るようにしてください。
相見積もりを取ることで、見積書の比較をして業者の良し悪しがわかるようになります。そのため、見積書は最低でも2社以上、できたら3社以上から取るようにしましょう。2社ともいい業者ならいいのですが、2社ともあまり良くない業者という可能性も否定できません。そのリスクを避けるためには少しでも多くの業者から見積もりを取る方がベターです。ただ、やりすぎると業者の方にも迷惑がかかりますし、選ぶ際にも選択肢が増えすぎてどこがいいかわからなくなる可能性もあるので、やりすぎには注意です。
(3)保証内容は十分か?
長期間使うものなので、万が一に備えて保証がちゃんとしているかも確認しておきたいところです。機器の故障への保証はもちろん、自然災害や雨漏りに対する保証がどうなっているかも確認するようにしてください。どれだけ業者の対応が親切だったとしても、保証に記載がなければ保証金がおりることはありません。後で痛い目を見ないためにも、どこまでカバーされているかしっかりと確認するようにしてください。
(4)アフターフォローはあるか?
太陽光発電システムは長期間使うものなので、アフターフォローの有無も非常に大切です。アフターフォローが充実していれば、トラブルが起きてもスムーズに対応してもらえる可能性が高いです。メンテナンスに対応してくれる業者を選べば、毎回同じ業者にメンテナンスしてもらえるので、とても安心です。
太陽光発電のトラブルになり得る事案14選|契約前に確認しておきたいポイントとは?のまとめ(1分で記事を読みたい方はこちらから)
太陽光発電に関するトラブルになりうる事案は、大きく分けると以下の4つが挙げられます。
・近隣住民とのトラブル
・設置業者とのトラブル
・自然災害によるトラブル
・故障によるトラブル
それぞれのトラブルを細かく見ると以下の15点ほど挙げられます。
1.反射光によるトラブル
2.騒音によるトラブル
3.屋根からの降雪
4.草木、雑草による発電効率の低下
5.植物や動物で回線がショート
6.補助金がおりない
7.雨漏り
8.悪質な訪問販売
9.台風による被害
10.地震による被害
11.土砂崩れによる被害
12.パワーコンディショナーの出火
13.ホットスポットからの出火
14.パネルの破損や故障
こういったトラブルを避けるために抑えておきたいポイントは、
(1)業者の実績は十分か?
(2)見積書は明確になっているか?
(3)保証内容は十分か?
(4)アフターフォローはあるか?
になりますので、業者の実績を調べてある程度絞り込み、その業者2社以上から見積書をとって見積書を比較しましょう。
その中で良さそうな業者の契約内容、保証内容、アフターフォローの有無を確認して太陽光設置業者を選ぶとリスクをかなり下げれるようになるでしょう。
千葉を拠点とする『株式会社iR』では、太陽光発電、蓄電池、エコキュートやIHクッキングヒーターなど販売や工事を手掛けております。
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記事の監修者情報
太陽光発電、オール電化販売会社に営業として7年間勤務。
会社員時代に支店長を務め全支店TOPの売り上げを達成。
2016年からは独立し株式会社iRを設立。
設立後には船井総研の講師や外部企業のコンサルティングにも携わる。
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