【徹底解説】太陽光発電の認可待ち問題と対応策
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太陽光発電の認可待ち問題と対応策の概要
太陽光発電の認可待ちという問題があるのをご存知でしょうか?
太陽光発電システムの多くの所有者が電力会社との系統連系申請の「認可が遅い」、経済産業省・資源エネルギー庁への事業計画認定申請の認定が遅いと、不満を抱えています。これらの認可や認定が通らないことで、太陽光で発電した電力の売電を開始することができないのです。
実際に、X(旧Twitter)での投稿では、2023年では数ヶ月から半年以上、認可待ちになっているケースもあります。
フォローさせていただきました♪またブログ読みに行かせて頂きます^_^
— ビバ家@2023年引き渡し家アカ (@familynohouse) November 6, 2023
2023年は国の太陽光の売電認可が遅れているみたいで、半年以上待ちです😂
また値上げか〜…早く我が家の太陽光発電機さんにも頑張って欲しいのだが…11月に契約して年明け雪降ってる中屋根の雪無理やり落としてまで急いでパネル付けてったのに、まだ認可待ちで稼働してない…
— まゆし (@mayushi41) May 16, 2023
そこでこの記事では、認可遅延の原因や工事が始まらない時の対応、設置後いつからシステムを使えるか、そして連係待ちの間の自家消費の最適化についても触れます。さらに、申請のやり方、そして申請プロセスの流れまで、太陽光発電システムの効果的な運用に必要な情報を解説していきます。
この記事を読むと、
・太陽光発電システムの認可が遅れる主な原因とそれに対する対処法
・認可の進捗状況を確認する方法
・2024年に予想される売電開始の遅延とその影響
・認定通知書が届く予測される時期
・認可前の太陽光発電システム使用時のリスクと注意点
・設置後いつからシステムが使用可能になるか
・認可待ち期間中の自家消費促進と蓄電池活用のすすめ
・連係申請のやり方と流れ
がわかるようになります。
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太陽光発電の認可待ちの実情
太陽光発電システムの導入を検討する際、多くの方が直面するのが「認可待ち」の問題です。認可が遅延すると、システムの利用開始が遅れ、期待される売電収入も得られません。この認可待ちの状況には、複数の原因が関係しており、それぞれに適切な対処法が必要です。
太陽光発電の認可が遅い原因と対処法
まず太陽光発電の認可が遅くなっているのは、申請者の急増と複雑な審査要件が主な原因です。特に2024年に向けて、環境意識の高まりや政府の推進策により、太陽光発電への関心が高まり、申請件数が急増しています。このため、既存の審査体制では処理しきれない状況が生じています。
その対処法として最も重要なのは、申請書類の不備をなくすことです。これには、必要書類を全て揃えること、データを正確に入力すること、そして書類の内容に誤りや曖昧な記載がないことが含まれます。申請書類に不備があると、審査過程での問い合わせや書類の再提出が必要になり、認可プロセスがさらに遅れる可能性があります。
加えて、申請後のフォローアップも重要です。申請が受理された後、定期的に審査状況を確認し、必要に応じて追加情報を提供することが推奨されます。このアクティブなアプローチにより、申請の進行状況を把握し、遅延を最小限に抑えることができます。
太陽光発電の認可遅延に対応するためには、細心の注意を払った申請書類の準備と、申請後の積極的なコミュニケーションが鍵となります。
太陽光の認定通知書はいつ届くかの予測
太陽光発電システムの認定通知書は、申請後の処理時間に大きく左右されます。通常、申請から1~3か月程度で到着するとされていますが、これはあくまで目安です。実際には、先ほどのXの投稿でもある通り、半年以上かかるケースもあります。また、申請の時期や地域、さらにはその年の申請件数の多さによって変動する可能性があります。特に、政策の変更が予定されている年や補助金の申請期間が近づくと、申請件数が急増し、結果として通知書の発行が遅れる傾向にあります。
認定通知書の到着時期をより正確に知るためには、以下のステップが有効です。
申請先への問い合わせ:申請した電力会社や経済産業省に直接問い合わせを行うことで、申請の現状と予想される処理期間を確認できます。
オンラインポータルの利用:多くの電力会社や経済産業省では、申請の進捗状況をオンラインで確認できるシステムを提供しています。ログインして自分の申請状況を確認することができます。
申請時の注意点:申請書類に不備がないか、事前によく確認することが重要です。書類に不備があると、申請の処理が遅れる原因になります。
これらのステップに注意を払いながら進めることで、認定通知書の到着時期をより正確に予測し、太陽光発電システムの運用計画をスムーズに進めることができます。
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太陽光発電の認可待ち中の対策
認可待ちの間にも、太陽光発電システムから最大限のメリットを引き出すためには、いくつかの対策が考えられます。特に自家消費の促進やシステムの効率的な運用が重要です。
そこで、ここでは太陽光発電の認可待ちの間にできることをいくつか挙げていきたいと思います。また、太陽光発電の申請のやり方や流れなどについても解説していきます。
太陽光の認可前使用のリスクと注意点
太陽光発電システムを認可前に使用することは、一見すると無害な選択のように思えるかもしれませんが、実際にはいくつかのリスクが伴います。というのも、基本的には認可がおりて、電力会社と売電契約が正式に結ばれてから、太陽光発電を稼働するというのがルールだからです。
ですので、認可前に太陽光発電を使用してしまうと、最悪のケースとしては、電力会社から損害賠償請求をされる可能性も否定できません。
もし、認可前の使用などについて気になるという方は、太陽光発電や蓄電池のお見積もりと合わせて、気軽に弊社までお問い合わせください。
太陽光の連係待ち 自家消費のすすめ
太陽光発電システムが設置された後、電力会社との連係を待つ間に、自家消費を最大限に活用することが賢明です。自家消費とは、自身の太陽光発電システムで生成した電力を、その場で家庭内の電力として利用することを指します。このアプローチにはいくつかの重要な利点があります。
蓄電池の導入のメリット
即時利用と貯蔵:発電した電力を即座に利用するだけでなく、余剰分を蓄電池に貯蔵できます。これにより、夜間や天候不良時にも太陽光発電の恩恵を受けることが可能になります。
電力コストの削減:家庭で消費される電力の大部分を太陽光発電で賄うことにより、電力会社からの電力購入量を大幅に減らし、電気料金を削減できます。
エネルギーマネジメントシステム(EMS)の活用
効率的なエネルギー配分:EMSは、太陽光発電システムと蓄電池の効率的な運用を支援します。エネルギーの生成、貯蔵、消費を最適化し、電力の使用をより経済的に管理できます。
リアルタイムモニタリング:EMSを使用すると、リアルタイムで電力の使用状況を把握できます。これにより、エネルギー消費のパターンを理解し、無駄な使用を削減できます。
自家消費のプランニング
・太陽光発電システムの能力と家庭のエネルギー需要を評価し、自家消費に最適なシステムの設計を行います。
・家電製品の使用スケジュールを調整し、昼間の発電ピーク時間に合わせて高消費電力機器を使用するなど、消費パターンを工夫します。
太陽光発電システムの連係待ち期間を最大限に活用し、自家消費を促進することで、環境への貢献と経済的なメリットの両方を享受することが可能です。蓄電池やEMSの導入は初期投資が必要ですが、長期的にはエネルギーコストの削減という形でその価値を実感できるでしょう。
太陽光発電の認可に必要な申請|やりかたガイドと流れ
太陽光発電システムを適切に導入し、売電を始めるためには、きちんとした申請手続きが不可欠です。ここでは、太陽光発電の申請方法について、ステップバイステップで解説します。
なお、申請手続きは複雑なものですので、基本的にはご自身で行うよりも太陽光発電の販売店や施工業者に申請をお願いすることをオススメします。
系統連系申請のプロセス
こちらは、電力会社に提出するもので、電力会社とご自宅の太陽光発電との系統連系を行うために必要な申請になります。
お住まいの地域によって、申請書類が異なる可能性がありますので、ここでは東京電力に申請する場合のプロセスについてお伝えします。
①必要書類の準備:電力需給契約申込書、低圧配電線への系統連系協議依頼票、配電設備情報記入表を準備します。
②申請書の記入:全ての項目を正確に、かつ詳細に記入します。誤った情報や不完全な記入は申請の遅延や拒否の原因になります。
③電力会社への提出:書類を電力会社に提出します。メールまたは郵送での提出が可能です。提出後は、設備の接続承認を待ちます。
事業計画認定申請のプロセス
こちらは、経済産業省の資源エネルギー庁に申請するプロセスになります。
申請書類の準備:事業計画認定申請には、太陽光発電設備の詳細情報、構造図や配線図などを含める必要があります。
経済産業省への申請:「再生可能エネルギー電子申請」ページから事業計画認定申請書に必要な情報を入力します。マイページに登録する事業者名は電力会社の契約者名と同名義にしなければいけないので、注意が必要です。
事業計画認定申請の提出:事業計画認定申請の入力が完了したら、申請書に添付します。書類はPDFかZIPファイルにして添付します。ファイルが添付できない場合は、紙面での提出も可能です。
系統連係申請から売電開始するまでの現在の大まかな流れとスケジュールは、下図のようになっており、大体半年程度かかっている印象です。
なお、売電価格は認可が下りた年度の価格になるという決まりがあります。そのため、10月ごろまでに申請をしないと、翌年度の売電価格になる可能性がありますので、ご注意ください。
太陽光発電の認定が遅い時の代替プラン
太陽光発電システムの認定が予想よりも遅れる場合、より実用的で効果的な代替プランを考える必要があります。以下に、具体的な対策を紹介します。
自家消費の促進:太陽光発電システムの最大の利点は、生成した電力を直接自宅で利用できることです。日中に家電製品を使用することで、余剰電力を自家消費し、電力コストを削減します。例えば、エアコンや洗濯機、電気温水器(エコキュート)などを日中に使用すると、夜間の電力使用量を減らすことができます。
エコキュートについて気になるという方は併せてこちらもお読みください。
→【徹底解説】おひさまエコキュートVS従来のエコキュート|どっちが光熱費を節約できる?特徴やメリットデメリットを解説
蓄電池の活用:蓄電池を設置することで、昼間に生成した電力を蓄え、夜間や天候が悪い時でも安定して電力を利用できます。蓄電池は、災害時の非常電源としても機能し、安心感を提供します。さらに、電力使用のピークカットにも役立ちます。
最新の政策や補助金制度の活用:政府や地方自治体が提供する補助金制度を活用することで、太陽光発電システムや蓄電池の導入費用を削減できます。最新の政策動向を把握することで、太陽光発電システムの運用方法や将来の計画を最適化することが可能です。
ポイント:自家消費と蓄電池を組み合わせることで、エネルギーの自給自足を目指し、電力コストの削減を実現できます。
認定遅延のリスクを考慮し、代替プランを事前に準備しておくことが重要です。
進行中の政策変更や新しい補助金制度に関する情報を定期的にチェックし、適切に活用することで、システムの導入コストを最小限に抑えることができます。
このように、太陽光発電の認定遅延に対する代替プランを考え、実行することで、エネルギー効率の高い生活を実現し、経済的な利益を享受することが可能になります。
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総括:【徹底解説】太陽光発電の認可待ち問題と対応策(1分で読みたい方はこちら)
・太陽光発電の認可遅延は申請件数増加と審査プロセス複雑化が原因。
・認可遅延には申請内容の正確性と追跡の徹底が対処法として重要。
・電力会社や経済産業省のウェブサイトで認可進捗状況を確認できる。
・2024年の政策変更が認可プロセスに影響を与える可能性あり。
・認定通知書の到着は通常1~3か月、申請件数により半年以上待つことも。
・認可前の太陽光発電システム使用は売電価格や補助金に影響を及ぼす可能性。
・工事遅延時は原因特定と解決策検討が必要。
・太陽光発電システム設置後はテスト運用を経て稼働開始。
・連係待ちの間は自家消費促進と蓄電池活用が推奨される。
・太陽光発電の申請には正確な書類提出と適切な手続きが必要。
・認可遅延時の代替プランとして自家消費促進や蓄電池導入を検討。
千葉を拠点とする『株式会社iR』では、太陽光発電、蓄電池、エコキュートやIHクッキングヒーターなど販売や工事を手掛けております。
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記事の監修者情報
太陽光発電、オール電化販売会社に営業として7年間勤務。
会社員時代に支店長を務め全支店TOPの売り上げを達成。
2016年からは独立し株式会社iRを設立。
設立後には船井総研の講師や外部企業のコンサルティングにも携わる。
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