【実例あり】太陽光発電5kWと蓄電池の最適容量や目安は?蓄電池3〜5kWhの相場価格は?
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太陽光発電5kWと蓄電池の最適容量や目安は?
太陽光発電システムの導入を検討、特に「太陽光発電 5kW 蓄電池」に関心を持っている方にとって、この記事は必読です。太陽光発電システムと蓄電池の組み合わせは、いくつもあります。しかし、多くの人が直面するのは、システムの選択肢の広がりとそれに伴う価格の変動です。特に、「太陽光発電 5kW 蓄電池 価格」や「太陽光 蓄電池 セット価格」といった情報を購入前に入手して、判断基準にしたいところかと思います。
本記事では、さまざまな容量のシステム、例えば、『蓄電池3kWh』や『蓄電池4kWh』といった選択肢を比較しながら、ご家庭に最適なシステムの見つけ方を解説します。また、『蓄電池容量の決め方』についての実践的なアドバイスを提供し、どのような蓄電池がどれくらい持つのか、また『蓄電池容量のおすすめ』は何かといった疑問に答えます。
特に『オール電化での蓄電池容量』や、『蓄電池5kWhはどれくらいの電力を供給できるのか』といった、具体的な情報も取り上げます。このように、本記事を通して、太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせる際の全体像を理解できるように解説していきたいと思います。
この記事を読むことで、
・蓄電池の容量の選び方と異なる容量の比較
・太陽光発電システムと蓄電池の価格相場と費用対効果
・太陽光で発電した電力を蓄電池で家庭の電力をいつまで使えるか
・太陽光発電+蓄電池のオススメ組み合わせ
がわかるようになります。
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太陽光発電5kWに対して最適な蓄電池は?
容量5kWの太陽光発電は、一般的なご家庭の電力需要に対して十分なサイズです。しかし、日照条件や季節によって発電量は変動しますし、太陽光発電だけだと日中に発電した電気を夜間に使うことができません。そのため、蓄電池の選定は非常に重要です。
そこで、実際に太陽光発電5kWでどれだけ発電できるのか、蓄電池容量ごとにどれくらい持つのか、蓄電池容量の決め方などについてお伝えしていきたいと思います。
そもそも太陽光5kWでどれくらい発電できるの?
太陽光発電のシステム容量が1kWあたり、年間で1,100kWh発電できると言われています。そのため、5kWの太陽光発電システムは、天候や地域によって異なりますが、年間5,500kWh程度の発電することが可能です。1日あたりに換算すると、大体15kWh程度発電することになります。ただし、太陽光発電システムだけでは、日中に発電した電気を夕方から翌朝まで使うことができないため、蓄電池が必要になってきます。
なお、kWとkWhの単位の違いですが、kWはキロワットで電力の単位になります。一方、kWhはキロワットアワーの頭文字になるので、1時間に消費する電力の単位になります。そのため、1200Wの電化製品を5分間使った時の消費電力量は、
1200W×5分=1200W×5/60時間=100Wh=0.1kWh
ということになります。
また、家族構成ごとに1日どれくらい電力を消費するか、確認してみましょう。まず、2人家族の場合ですが、休日の日中に夫婦2人で家にいる場合はこれくらいの電力を使うことになります。
引用元:東京電力「5kWのソーラーパネルで家電を何台動かせる?太陽光発電の実力を考える」
これで、日中1.45kWの電力になるので、日中であれば数時間であれば5kWの太陽光発電でも十分カバーできる範囲かと思います。
続いて、3人家族の場合になります。午前中に奥さんが家事を行い、旦那さんとお子さんが起きて朝ごはんやテレビを見ているとこれくらいの電力を使います。
引用元:東京電力「5kWのソーラーパネルで家電を何台動かせる?太陽光発電の実力を考える」
大体4.95kWの電力を使うので、掃除や洗濯も数時間ずっとしているわけではありません。そのため、日中だけであれば太陽光発電5kWでも十分かと思いますが、夜間の電力まで賄おうとすると、電力が足りないと思いますし、こちらのイラストでは、お子さんが1人ですが、今後お子さんが増える予定がある場合は、電力が足らなくなる可能性が高いです。
最後に5人家族の場合です。こちらの場合は、二世帯で同居していて日中に奥さんが家事をして、祖父母がテレビを見ながらくつろいで、旦那さんとお子さんが朝食をとっている状況だとこれくらいの電力を使います。
引用元:東京電力「5kWのソーラーパネルで家電を何台動かせる?太陽光発電の実力を考える」
このシーンだと、6.1kWの電力を消費することになるので、3時間も使えば18kWhを超えてしまうため、日中だけでも5kWの太陽光発電だけでは電力を賄うことができません。
あくまでも、休日のワンシーンを切り取っているので、平日の場合は日中の電力消費は少なくなるでしょう。そのため、日中だけのことを考えれば、5kWの太陽光発電でも十分足りる可能性は高いですが、夜間から翌朝の電力使用を考えると、太陽光発電の容量ももう少し大きくてもいいかと思います。
5kWhの蓄電池だとどれくらい持つ?3kWh、4kWhなどの持ち時間の目安は?
一般のご家庭では、5kWの太陽光発電で日中に発電して、蓄電池に電力を蓄えて夜間から翌朝にかけて使うのがメインになるかと思います。そこで、蓄電池の容量によって、どれだけ夜間に電気を使うことができるのか、実例を出して解説していきます。
例えば、5kWhの蓄電池では、約一晩中、基本的な家電を動かすことができます。ただし、エアコンなどの冷暖房家電を使う、夏や冬には消費電力が増えるので、一晩中使うことはできません。一方、3kWhや4kWhの蓄電池では、その供給時間はさらに短くなります。
蓄電池の容量ごとに冬場にどれくらいで蓄電池の電気を使い切ってしまうかを下の表にまとめました。
蓄電池容量 | 蓄電池の電力が尽きる時間 |
3kWh | 19時ごろ |
4kWh | 20時ごろ |
5kWh | 21時ごろ |
7kWh | 22時ごろ |
冬場は日中の発電量が少ない上、エアコンなどの冷暖房家電など、使用電力が大きい家電を使うと、上の表のように蓄電池の容量が小さいと早めに使い切ってしまうので注意が必要です。一方、夏場は日中の発電量が大きいこともあり、売電収入が増えたり、蓄電池も満タンになりやすいので、電気代がかかる可能性は低くなってます。
蓄電池容量の決め方
蓄電池の容量を決める際には、家庭の平均的な日々の電力消費量を考慮する必要があります。ただし、お住まいの環境や家族構成、1日の電力使用量などにもよりますので、ここでは、蓄電池の容量を決めるための基準をいくつかお伝えしたいと思います。
(1)太陽光発電の容量とのバランス
1つの基準として、設置する太陽光発電の容量や発電量とのバランスから蓄電池の容量を決めるという考え方があります。例えば、太陽光発電5kWを設置する場合、1日の平均発電量は15kWhです。日中に2kWhの電力を消費したとすると、蓄電可能な電力は13kWh。もし、この電力を全て自家消費に回したい、というのであれば13kWhの蓄電池を導入すればいいと思います。
ただし、季節によっては、発電量が平均以下になることもあります。例えば夏場と冬場の発電量を比較すると、冬場に比べて夏場の発電量は1.5〜1.8倍程度あります。そうなると、夏場は20kWhを超えることが予想され、それに容量を合わせようとすると、20kWhの容量となってしまって、現実的ではなくなってしまいます。
そのため、年間通してどれくらいの発電量になるのか、どれくらいを売電に回して、どれくらいを蓄電するのかを考えておく必要があります。
このバランスに関しては、太陽光発電と蓄電池に使える予算も関係してくるので、販売業者や施工業者に相談しながら検討したり、業者の提案をもとに一番良さそうな案から考え直して見てもいいかと思います。
(2)停電時の備え
蓄電池の使い方の1つとして、停電時のバックアップという使い方があります。蓄電池を導入することで、電力会社からの電力供給が無くなっても、電化製品を使った生活を送ることができます。といっても、電気が無限にあるわけではないので、
・停電にどれだけ備えるか?
・停電中にどう過ごしたいか?
という基準をもとに、蓄電池の容量を決める必要があります。その中でも、エアコンの電力消費が大きくなるので、停電時にエアコンを使えるようにしたいのかどうかを決めるのが重要になってきます。もし、夏場や冬場にエアコンが使えなくても大丈夫となると、消費電力が大幅に少なくなるため、検討する蓄電池容量を小さくすることができます。
(3)夜間〜翌朝の電力使用
太陽光発電と蓄電池を設置していても、電力会社から電気を買うことはあります。せっかく太陽光発電と蓄電池を設置したのですから、電力会社から電気を買うなら、できるだけ電気代が安い時間帯に買いたいところです。
例えば、現在は新規加入できませんが、東京電力のスマートライフプランだと、午前1時〜6時までが28.06円/kWh、それ以外の時間帯が35.96円/kWhと7.9円/kWhもお得になります。
もちろん、大容量の蓄電池を導入すれば、このプランにしなくても、日中に発電した電気で翌朝まで消費電力を賄える可能性もあります。ですが、容量が大きくなればなるほど、コストが上がってきてしまうので、こういったお得な電気料金プランを活用するのは1つの基準になると思います。
オール電化住宅の蓄電池容量の決め方
オール電化住宅はある程度節電したとしても、1日0.9~16kWh程度の電力を消費します。そのため、設置する際はできる限り大容量(9kWh以上)のものにすべきです。
また、オール電化住宅で注意したいのが、IHやエアコン、エコキュートと蓄電池を対応させたい場合、「200V対応」のものである必要があります。容量が大きくなるほど蓄電池は高価になりますので、いかに安く買うかが課題になるでしょう。
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太陽光発電5kWと蓄電池の価格やオススメは?
太陽光発電5kWシステムと蓄電池を組み合わせることで、自宅でのエネルギー自給自足を実現し、電気代の節約にもつながります。しかし、コスト面も重要な考慮事項です。
ここでは、弊社がお客様に提案した太陽光発電と蓄電池の組み合わせをいくつか紹介しつつ、それぞれの相場価格や最終的に太陽光発電と蓄電池の容量をどうすべきかについてお伝えしていきたいと思います。
なお、実例では5kWピッタリというものはありません。というのも、ご自宅の屋根の形や面積などによって、設置できる太陽光パネルによるため、どうしても5kWピッタリにはできません。そこで、実例では一部は10kWを超えるものもありますが、他は4〜7kWの太陽光発電システムの例を紹介していきます。
太陽光と蓄電池セットの価格の相場は?
太陽光発電5kWシステムと蓄電池のセットの価格は、一般的には約250万円から350万円(税別)程度が相場です。ただし、これには蓄電池の容量はもちろん、地域やメーカー、システムの品質や性能による差異があります。ここでは弊社のお客様への提案事例を4つ紹介していきます。なお、4つとも見積もり提案だけでなく、全て契約まで至ったお客様の実例になります。
①太陽光発電システム4.7kwのみ
こちらのお客様は、普段からの電気使用量が少なく、太陽光発電のみでお客様のご要望を満たすということから、太陽光発電4.7kWのみのご提案になっています。太陽光発電4.7kWの相場としては、工事費込みで120〜160万円(税別)程度になります。
なお、この価格は、補助金の金額を引く前の価格になりますので、補助金を活用できればさらに安く購入が可能です。
②太陽光発電4.3kW+蓄電池7kWh
こちらのお客様は、4人家族で大きいお子様がお二人という家族構成で夕方から翌朝にかけての利用が多いため、このような提案をしております。このセットの場合の相場は、230〜280万円(税抜)程度となっています。なお、こちらのお客様は、都内にお住まいで東京都の補助金を活用できたため、約180万円の補助金を受け取っているため、実質負担額は100万円を切っています。
③太陽光発電6.6kW+蓄電池7kWh
こちらのお客様の場合も②のお客様と同様の家族構成ですが、日中も電力を使用するということで、太陽光発電は少し大きめの容量を提案しています。このセットの場合の相場は、230〜290万円(税抜)程度となっています。こちらのお客様も、都内にお住まいだったため、補助金活用で実質負担額が100万円を切っています。
④太陽光発電10.8kW+蓄電池14kWh
こちらのお客様は、二世帯住宅で、普段から電力使用量が多いお客様だったため、お客様のご要望に応えるため、大容量の太陽光発電と蓄電池を提案しています。このセットの場合の相場は、400〜480万円(税抜)程度になっています。なお、こちらのお客様も都内にお住まいだったため、補助金活用で100〜150万円程度の実質負担額で済んでいます。
以上、4つの実例を紹介しましたが、太陽光発電と蓄電池の組み合わせにおける相場や実質負担額などが大雑把でも把握していただけたらと思います。
結局太陽光発電と蓄電池のセットは容量いくつにすべき?
改めて、太陽光発電システムと蓄電池の容量を選ぶ際には、家庭の電力使用量、ライフスタイル、そして予算を考慮する必要があります。一般的に、5kW程度の太陽光発電システムには、5〜10kWh程度の蓄電池が適しています。しかし、これはあくまで一例であり、個々の家庭の状況に合わせて容量を調整することが重要です。
これまでの説明からもわかるように、太陽光発電5kWシステムと蓄電池の組み合わせは、ご家庭の電力需要や予算によって変わってきます。ですが、3、4人の家族構成であれば、太陽光発電5kWに対して、蓄電池5〜7kWh程度がベースになってくるかと思います。しかしながら、初期投資とランニングコストを慎重に考慮し、家庭に最適なシステムを選ぶことが肝要です。
そのため、このあたりの容量をベースに、普段の電力使用量や停電時への備え、予算を考慮してそれぞれの容量を決めていただければと思います。
もし、弊社にご相談いただければ、お客様のご要望をヒアリングした上で、お客様に最適な組み合わせをご提案させていただきます。ですので、気軽にお見積もり依頼いただけたらと思います。
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総括:【実例あり】太陽光発電5kWと蓄電池の最適容量は?(1分で読みたい方はこちらから)
・太陽光発電5kWだと、1日の発電量は15kWh程度。
・エアコンを使う時期になると電力消費が多くなるため、蓄電池の容量が小さいと翌朝まで持たず、途中から電力会社から買電することになる。
・蓄電池を決める基準としては、家庭環境や電気使用量などでも異なるが、「太陽光発電の容量とのバランス」、「停電時にどのような生活がしたいか」、「電気代の安い夜間〜翌朝の買電」の3つがある。
・太陽光発電5kWと蓄電池5kWh程度のセット価格の相場は、250〜350万円(税抜)程度。東京都にお住まいの場合は、補助金活用で実質負担額が100万円を切ることも。
・予算などを考慮すると、太陽光発電5kWに対して、蓄電池5〜10kWhの容量がベースになるが、発電量や生活スタイル、家族構成によって太陽光発電の容量も増やしてもいい。
・オール電化の場合は一般家庭よりも電力消費が多くなるので、蓄電池の容量は大きめ(9kWh以上)のものを導入するのがオススメ。
千葉を拠点とする『株式会社iR』では、太陽光発電、蓄電池、エコキュートやIHクッキングヒーターなど販売や工事を手掛けております。
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記事の監修者情報
太陽光発電、オール電化販売会社に営業として7年間勤務。
会社員時代に支店長を務め全支店TOPの売り上げを達成。
2016年からは独立し株式会社iRを設立。
設立後には船井総研の講師や外部企業のコンサルティングにも携わる。
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