【徹底解説】エコキュート 5人家族での電気代の実情と節約のコツ | ブログ | ブログ・コラム | 千葉県佐倉市 勝田台駅【株式会社iR】

 

エコキュートは、現代の家庭にとってエネルギー効率の良い給湯システムとして広く採用されています。特に、エコキュートの電気代は家族構成や生活スタイルによって大きく変動するため、5人家族などの大家族でエコキュートを使用している場合は注意が必要です。そこでこの記事では、5人家族におけるエコキュートの電気代の実態とエコキュートを用いる5人家族が電気代を節約するための具体的な方法について解説します。

 

また、エコキュートの電気代を把握するために、電気代シミュレーションや3人家族や4人家族、さらには6人家族の電気代と比較することで、5人家族におけるエコキュートの適切な使用量や容量、消費電力を検証します。また、一般的に主流とされているエコキュート370Lのモデルが、4人家族や5人家族に適しているのかを検討し、エコキュートの容量と相場価格、オール電化システムや太陽光発電と組み合わせるによるエコキュートの節電効率についても解説していきます。

 

この記事を読むと、

 

・エコキュートの電気代を把握し、管理するためのシミュレーションの利用法

 

・5人家族におけるエコキュートの平均電気代と消費電力の理解

 

・家族構成別（3人、4人、6人家族）のエコキュート電気代の比較

 

・エコキュートの容量（特に370Lモデル）がや5人家族に適しているかの分析

 

・エコキュートの適切な容量選定における重要ポイント

 

・エコキュートの電気代を節約するための実践的なアプローチとテクニック

 

・オール電化システムや太陽光発電とエコキュートの組み合わせによる節約効果
 

がわかります。

 

 

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エコキュートを導入することで、5人家族の給湯に関する電気代はどう変わるのでしょうか？従来のガス給湯器と比較して、エコキュートは空気の熱を利用して効率的にお湯を供給します。これにより、一般的なガス給湯器を使用する家庭と比べ、エコキュートは電気代を削減できる可能性が高まります。

 

具体的なデータを見てみると、5人家族の平均的なお湯の使用量は1日に約640〜755L（リットル）程度です。この量を従来のガス給湯器で供給すると、おおよそ月額4,000〜6,000円のガス代がかかるとされています。一方、エコキュートでは、同じ使用量であっても、空気の熱を利用することで効率的に温水を供給し、電気代は月額約 2,000〜3,500円程度に抑えられる場合が多いです。1年でかかる費用を比較すると、ガス給湯器は約48,000〜72,000円、エコキュートは約24,000〜42,000円となるので、おおよそ24,000〜30,000円節約できるということになります。

なお、三菱電機のサイトでは、エコキュートを5人家族で使用した場合の電気代とガス給湯器でのガス代を比較すると、エコキュートは年間約42,100円、ガス代は年間約101,500円と試算されます（1日の使用量を530Lで計算）。そのため、年間約59,400円も節約できると試算されます。

 

ただし、エコキュートの電気代は使用状況に左右されます。例えば、家族全員が長風呂を好む場合や高頻度で追い焚きを行うと、電気代はそれに応じて増加します。また、実際にの使用量よりも小さなタンクを選ぶと追い焚きする頻度も上がって電気代が上がってしまうので注意が必要になります。

 

これらの情報を基に、5人家族がエコキュートの導入を検討する際には、家族のライフスタイルや入浴習慣に合わせたシステムを選定することがポイントです。

 

 

電気代シミュレーションの重要性

 

エコキュートを導入する際には、事前の電気代シミュレーションが非常に重要です。5人家族の生活スタイルや給湯使用量に合わせたシミュレーションを行うことで、予想外の電気代の増加を防ぎ、予算管理に役立てることができます。

 

なお、電気代シミュレーションは各電力会社のサイトなどでも行っていますし、エコキュートの簡易電気代シミュレーションはメーカーのサイトでもありますので、一度確認してみてください。

 

また、電気代のシミュレーションは簡易的なものなので、この金額を目安としてください。実際には、水を使う量も異なると思いますし、ガス代も簡易シミュレーションで出てくるものと差異があると思います。そのため、実際のガス料金などとも比較して、細かいところでお風呂に入るときに追い焚きをしていることがあるか、今の給湯器でも節約できるところがないかを意識していくと、エコキュートに切り替えても「エコキュートにしたのに電気代が高い」という事態にならずに済むと思います。

 

 

5人家族のエコキュート使用量と電気代高騰の原因と対策

 

エコキュートの使用量は日々の生活習慣や季節によって変動しますが、一般的に、5人家族の電気代は月に約2,000〜3,500円程度に収まることが多いです。ですが、一部では「エコキュートに変えたのに光熱費が上がった」という声も聞こえてきます。その原因は主に

 

・電気代の高い日中の稼働*

 

・お湯切れによる沸き増しか追い焚き

 

になります。

 

これらへの対策としては、

 

・お湯切れを起こさないように容量の大きいエコキュートを使う

 

・追い焚きしないようにお湯の設定温度を高くする

 

・太陽光発電システムを導入して発電した電気でお湯を沸かす

 

などが挙げられます。お湯切れを起こさなければ沸きましが必要なくなるのですが、その分導入コストは上がってしまいます。そのため、できるだけ節水を心がけるとともに、シミュレーションの段階で水の使用量も確認してどのタンクが適切かを検討するようにしてください。また、エコキュートのお湯の設定温度を高めに設定すると、その分電気代はかかるのですが、追い焚きするよりも電気代を抑えられてお得になりますし、使用するときに水道水で温度を調整しながら使うので、タンク内の水は減りにくくなります。さらに、太陽光発電を活用すれば、日中に発電した電気を活用してお湯を沸かせるので、とても経済的です。

 

* 太陽光発電を導入済みの場合は、エコキュートを日中に使用する方が節電になるケースもあります。詳しくはこちらで解説してますので、こちらも併せてお読みください。

 

→【徹底解説】おひさまエコキュートVS従来のエコキュート｜どっちが光熱費を節約できる？特徴やメリットデメリットを解説

 

 

 

家族構成別 エコキュート1日の平均消費電力

 

エコキュートの消費電力は家族構成によって変わります。特に家族が多いほど、お湯の使用量が増え、それに伴って消費電力も増加する傾向にあります。以下の表は、3人家族から6人家族までのエコキュートの平均的な1日の消費電力の目安になります。

 

 

家族構成	消費電力
3人家族	約4.5〜5.5kWh
4人家族	約6〜7kWh
5人家族	約7.5〜8.5kWh
6人家族	約9kWh以上

 

 

平均的には家族が1人増えるに従ってエコキュートの消費電力も1.5kWh程度増える傾向がわかります。では、3〜6人家族でそれぞれエコキュートの電気代がどれくらいになるかも見ていきましょう。なお、先ほどの表やこの後紹介する家族構成別の電気代についてですが、家族の生活スタイルや入浴習慣、普段の水の使用量によって大きく左右されますので、あくまでも一般的なご家庭の場合の電気代として捉えていただけたらと思います。

 

 

エコキュート 3人家族の電気代

 

3人家族におけるエコキュートの電気代は、家族の生活スタイルや入浴習慣に大きく左右されますが、一般的な消費量と電気代を検討することが可能です。3人家族の平均的なお湯の使用量は、1日に約120リットルから180リットル程度と見積もられます。これは主にシャワー使用が中心で、湯船を利用する頻度が低い場合の数字です。

この使用量を基にエコキュートの電気代を計算すると、3人家族の場合は月額約700円から1,500円程度に収まることが一般的です。もし、湯船を利用する頻度が高い場合は、もう少しエコキュートの電気代を抑えられる可能性があります。

 

 

5人家族と4人家族での電気代と使用量の差異

 

一般的な4人家族の場合、1日のお湯の使用量は約550〜640Lとなります。一方で、5人家族ではこの量が約640〜755Lほどに増加します。これくらいの使用量に対して、1日の消費電力が4人家族で約6〜7kWh、5人家族で約7.5〜8.5kWhになります。

そのためそれぞれの電気代は、4人家族では月額電気代は約1,800〜2,500円程度になるのに対し、5人家族では約2,500〜3,500円程度となることが多いです。なお、5人家族の方が電気代の幅が広いのは、シャワーや湯船を利用する人数で電気代が異なるので、少し広めの幅にしています。

 

 

6人家族と5人家族の電気代比較

 

6人家族と5人家族を比較した場合、6人家族は更に多くのお湯を使用することから、電気代が多少高くなる傾向にあります。6人家族の場合は、6人全員がシャワーを使い、2人が湯船を利用すると仮定すると、1日の水の使用量が約750〜900Lになります。そのため、電気代が9kWh以上と高くなるのです。そのため、エコキュートの電気代は3,000〜4,500円程度になります。

 

一方、5人家族の場合は、2,000〜3,500円程度ですから、1,000円程度差があることがわかります。また、5人家族でもシャワーの使用時間が長かったり、シャワーを利用する人数が多いと電気代が上がりますので注意していきましょう。

 

 

エコキュート370Lは4人家族と5人家族には適しているか？

 

これまで家族構成別のエコキュートの電気代について解説する中で、水の使用量もお伝えしてきました。そのため、水の使用量を見たら370Lのエコキュートは、4人家族や5人家族にすら適していないんじゃないか、と思うかもしれません。ですが、実際にエコキュートの貯水タンクのお湯を使う量とご家庭で使う水の量は異なります。その理由としては、エコキュートに設定するお湯の温度と実際に使うお湯の温度が異なるからです。

 

というのも、エコキュートの温度を50℃に設定していたら、シャワーや湯船の温度を42℃程度にするために、水道の水と混ぜて使う必要があります。なので、タンクに貯めれるお湯の量と使用する量は違いますので、実際に使用量よりもタンクの容量が小さくでも問題ないケースが多いです。なお、タンク量量と実際に使えるお湯の量の目安を表にまとめました。

 

タンク容量	実際に使える湯量目安
320L	600L
370L	750L
460L	900L
550L	1,100L

 

そのため、4人家族の場合はエコキュート370Lでも適していますが、お子様が大きいと水を使う量も増えると思いますので、460Lの方がお湯切れを起こさずオススメです。5人家族の場合は、エコキュート370Lでも使えないことはないですが、追い焚きや沸き増しが発生する可能性があるので、460Lか550L、できたら550Lを導入することをオススメします。

 

 

5人家族の適切なエコキュートの容量選定

 

先ほど、5人家族の場合は460L〜550Lのエコキュートが適していると紹介ました。この容量範囲ならば、日常的な使用はもちろんのこと、来客時などの臨時の多用にも対応可能です。ただし、家族のライフスタイルによっては、より大きな容量を選択することも検討する価値があります。

 

もし、大人2人子供3人の家族構成でお子様が小さいのであれば、550Lがオススメです。今は460Lで十分かもしれませんが、お子様が成長するにつれて水を使う量が多くなります。なので、余裕を持って550Lを導入することをおすすめします。

また、大人3人子供2人や大人4人子供1人の場合であれば、460Lでも十分なケースもあります。このようなケースの場合は、お湯を使う量が検討つきやすいので、その検討結果から460Lを選んでも問題ないかと思います。

 

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エコキュートの導入による電気代の節約は、多くの家庭にとって重要な課題です。5人家族でも節約術を知ることで、家計に大きな差をもたらすことができます。それでは、エコキュートにおける節約術をいくつか紹介したいと思います。

 

①お風呂は追い焚きを使わずにお湯を入れ直す

 

エコキュートの仕組みとして、外気の熱を活用してタンク内のお湯を沸き上げるようになっています。また、タンク内のお湯はお風呂のお湯よりも高めに設定することも可能です。そのため、お風呂のお湯を追い焚きするよりも、タンクからお湯を入れ直すほうが電気代がかかりません。

 

引用元：コロナ「エコキュート ワンポイントガイド」

 

1日程度だったら、追い焚きでいいのでは？と思うかもしれませんが、エコキュートの仕組み上、追い焚きをすると、タンク内の熱を利用することになり、タンク全体の温度が下がります。そうなると、タンク内の温度を設定温度に戻すために、電気代がかかることになってしまいます。なので、もし緩いと感じてお風呂を追い焚きしたいと思ったら、追い焚きせずに「高温さし湯」などの足し湯という機能を使うようにしてみてください。

 

 

②お湯を使わない時は昼間沸きあげを停止する

 

エコキュートには「自動沸き増し機能」という機能がついているものがあります。そのタイプのエコキュートで、もうその日はこれ以上お湯を使わないという場合は、その日の昼間の自動沸きあげを停止することで、余分な電気代をかけずに済みます。

 

③リモコンの表示設定を節電モードにする

 

細かいところではありますが、エコキュートのリモコンも電力を使います。そのため、エコキュートのモニターを節電モードにすることで、リモコンの電力消費を抑えることができます。

 

 

他にもピークカット設定を見直したり、旅行などで数日開けるときは沸きあげを休止するなど、エコキュートでの節約方法はありますが、日頃から節電や節水を心掛ければ、平均的な電気代よりも大幅に高くなることはないと思います。

 

 

エコキュートの平均使用量に基づく節約術

 

また、こちらの方法は節約方法の１つではありますが、エコキュートの平均使用量を理解することで、効率的な節約術が見つかります。平均使用量よりもご家庭の消費電力が多ければ、エコキュートの使い方や設定を見直すきっかけになり、深夜電力を活用して沸きあげたり、適切な温度設定にすることで、無駄な電力消費を減らしてみようと考えるようになります。また、家族のバスタイムを工夫することで、追い焚きの頻度を減らし、電気代を節約できるようになっていきます。

 

 

エコキュートの容量と相場価格

エコキュートを選ぶ際には、容量と価格のバランスが重要です。不必要に大きな容量を選ぶと、初期投資が高くなるだけでなく、実際の使用量に対して無駄な電力を消費するリスクも生じます。5人家族に適した容量のモデルを選ぶことで、コストパフォーマンスを高めることができます。そのためにも、エコキュートの相場価格も抑えておきましょう。

 

工事費込みのエコキュート370L、460L、550Lの相場価格はこのようになっています。

 

タンク容量	相場価格
370L	約30〜50万円
460L	約40〜60万円
550L	約45〜65万円

 

こちらの価格はあくまで一般的なタイプの場合の相場価格になります。寒冷地向けや特別な機能がついたりすると、費用は上がりますのでご注意ください。

 

なお、エコキュートには補助金も活用できますので、積極的に活用して導入コストを抑えるようにしていきましょう。

 

エコキュートの補助金についてはこちらで詳しく記載していますので、併せてお読みください。

 

→【2024年最新】エコキュートの交換・買い替えで活用できる国の補助金とは？

 

 

オール電化でエコキュートでのコスト効率アップ

 

オール電化住宅でエコキュートを使用する場合、さらなるコスト効率の向上が期待できます。特に、エコキュートとIHクッキングヒーターの組み合わせは、ガスを使う場合に比べて総合的なエネルギーコストを抑える効果があります。

 

なお、ガス併用とオール電化での年間光熱費は以下の通りになります。

 

＜4人家族におけるオール電化の＞

	１ヶ月の平均光熱費
ガス併用 ※1	17,617円
オール電化 ※2	16,533円

※1 総務省 統計局 「世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1ヶ月収入と支出」

※2 関西電力 「オール電化世帯人数別の電気代平均額」

 

4人家族を参考に紹介しましたが、5人家族でも同様に月々1,000円程度節約でき、年間で12,000円程度節約できる可能性が高いです。

 

太陽光発電とエコキュートの相乗効果

 

太陽光発電システムとエコキュートの組み合わせは、電気代の節約に大きな効果を発揮します。太陽光発電で得られた電力をエコキュートの動力として活用することで、外部からの電力購入を減らし、経済的なメリットを享受できます。また、太陽光発電は環境に優しい再生可能エネルギー源であり、CO2排出量の削減にも貢献します。

 

なお、エコキュートは夜間の電気代が安い時間帯にお湯を沸き上げる設定になっていると思いますが、太陽光発電を導入している場合は、夜ではなく日中に沸き上げた方が光熱費が安くなるケースがあります。また、エコキュートを導入する際に、併せて太陽光発電を導入する場合は、従来のエコキュートだけでなく、おひさまエコキュートも検討してみてください。

 

もし、エコキュートやおひさまエコキュートについて知りたい場合は、こちらの記事も併せてお読みください。

 

→【徹底解説】おひさまエコキュートVS従来のエコキュート｜どっちが光熱費を節約できる？特徴やメリットデメリットを解説

 

このように、エコキュートは5人家族の住宅において、適切な選択と効果的な使用法によって、快適な給湯環境と経済性を両立させることが可能です。それぞれの家庭のライフスタイルやニーズに合わせた選択をすることが、最大のポイントとなるでしょう。

 

・5人家族のエコキュート電気代は平均月2,000～3,500円が目安。

 

・エコキュートを導入する前に、電気代シミュレーションを活用して、実際の光熱費を把握する。また、実際の光熱費と一般家庭の平均光熱費を比較することで、より節電できるポイントも見えてくるようになる。

 

・5人家族でのエコキュートの1日の消費電力は約7.5〜8.5kWh。

 

・5人家族に適したエコキュートは460Lか550L。特に、子供が小さい場合は、今後のことも考えて550Lにするのがオススメ。

 

・エコキュートの相場は工事費込みで、370Lは約30〜50万円、460Lは約40〜60万円、550Lは約45〜65万円程度。

 

・エコキュートの節電方法は、タンクの温度を高めに設定する、追い焚きを使わない、お湯を使わない時は沸き上げを停止する、リモコンを節約モードにするなどがある。

 

・エコキュートだけでなく、オール電化や太陽光発電、蓄電池も併せて導入すると、光熱費をさらに抑えることができる。

 

千葉を拠点とする『株式会社iR』では、太陽光発電、蓄電池、エコキュートやIHクッキングヒーターなど販売や工事を手掛けております。

 

各種お見積もりも無料で承りますし、住宅の設備機器設置も承りますので、お気軽にご相談ください。

 

 

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記事の監修者情報

太陽光発電、オール電化販売会社に営業として7年間勤務。
会社員時代に支店長を務め全支店TOPの売り上げを達成。
2016年からは独立し株式会社iRを設立。
設立後には船井総研の講師や外部企業のコンサルティングにも携わる。

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