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【徹底解説】オール電化はやめとけ?やめとけと言われる9個の理由とオール電化のメリット・デメリット

query_builder 2024/03/15
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  1. オール電化はやめとけって本当?
  2. オール電化とは何だったのか?
  3. オール電化はやめとけは本当?メリット・デメリット徹底解説!
  4. 統括:【徹底解説】オール電化やめとけ?やめとけと言われる10個の理由とオール電化のメリット・デメリット

オール電化はやめとけって本当?

オール電化はやめとけって本当?

 

オール電化に切り替えるべきか、それとも従来のガスを使い続けるべきか、新築の際やリフォームの際に直面する大きな決断です。最近では「オール電化 やめとけ」という検索キーワードが目立ちますが、実際には、オール電化に関するさまざまな意見や経験が存在します。オール電化とは何だったのか、その背景や普及過程、そして現在の状況を深く掘り下げてみましょう。

 

また、ブログやSNSでは、オール電化に関する後悔の声が散見されます。電気代の高騰や時代遅れと言って、導入して後悔したという意見も見受けられます。実際、オール電化で後悔したというご意見は以下の通りです。

 

 

 

 

一方で、「オール電化にすればよかった」と感じる人もいます。

 

 

 

 

そこで、この記事では「オール電化はやめておけ」と言われる理由とその対策やオール電化のメリットとデメリットなどを解説し、あなたの住まい選びに役立つ情報をお届けします。

 

この記事を読むと

 

オール電化はやめとけと言われる理由

オール電化のメリットとデメリット

オール電化で後悔しないためのポイント

・「オール電化VSガス併用」どっちがお得?

 

がわかります。

オール電化とは何だったのか?

オール電化とは何だったのか?

 

オール電化とは、家庭内のエネルギー源を全て電気に統一する住宅スタイルのことを指します。このコンセプトは、より清潔で安全な生活環境を提供することを目的として普及しました。具体的には、ガスや石油を使用する代わりに、電気を使って調理や暖房、給湯などを行う方式です。オール電化の始まりは、省エネルギーと環境配慮の観点から、1990年代に日本で広く普及し始めました。

 

当時、オール電化は新しい技術として注目され、多くの家庭で採用されました。この流れは、特に太陽光発電システムや蓄電池との併用により、さらなるエネルギー効率の向上と環境保護が可能になるというメリットから支持されました。

 

時代遅れの技術?オール電化の現在

 

オール電化が市場に登場した当初は、最新の技術として非常に注目されました。しかし、技術の進化とともに、いくつかのデメリットが明らかになってきました。そんなかで、再生可能エネルギーの利用が増える中で、電気の供給源にも新しい選択肢が求められています。

このため、現代ではオール電化が時代遅れとされることもありますが、実際にはその適用は住宅の条件や地域、利用者のニーズによって異なります。また、シェールガスなどの代替エネルギーが開発されたとしても、そのエネルギー活かして電気も安く発電できるようになったりすれば、十分にオール電化は有効な技術になります。

 

オール電化はやめとけ」と言われる9つの理由とは?

 

先程、オール電化にして後悔したという方のSNSの投稿を掲載しましたが、オール電化にして後悔している方やオール電化はやめとけという方の理由をまとめました。その理由は以下の9つになります。

 

①昼間の電気代が高い

 

ガスを併用されているご家庭向けの電気料金プランとオール電化の電気料金プランは以下の通りで、電気代の計算方法が異なります。

 

引用元:東京電力「電気の料金プラン一覧」

 

上の画像の上部がガス併用の電気料金プラン、下部がオール電化向けの電気料金プランになります。このプランを見ると、オール電化の料金プランの午前6時〜翌午前1時までの電気代が35.76円/kWh、午前1時〜午前6時までの電気代が27.86円/kWhとなっていて、午前6時〜翌午前1時までの料金が割高になっていることがわかります。

 

そのため、オール電化にした場合には、午前6時〜翌午前1時までの電気使用をどれだけ抑えるかが、電気代を抑えるためのポイントになります。電気代を抑えるための対策としては、太陽光発電と蓄電池を導入することになります。太陽光発電と蓄電池を導入することで、日中に蓄えた電気を夕方から夜間にかけて使用することができるため、年間通じて電気代を0円にすることも可能です。

 

「太陽光発電や蓄電池は予算が・・・」という場合、エネファームなどの自家発電できる設備があれば、電気代を抑えることもできるかと思いますが、そのような設備なしで節電すると、冬場に暖房を切る羽目になったり、エコキュートの使用を制限したりと、QOL(クオリティオブライフ)を下げることにもなるので、あまりおすすめできません。

 

なので、予算が取れないけど、どうしてもオール電化にしたいという場合は、ローンを検討しつつも、補助金が受けれるかどうかを調べた上で検討することをオススメします。

 

また、「ガス併用の方が電気代が安い」とお思いの方もいるようなので、40アンペアでひと月450kWhを使用した場合の電気代を計算してみました。(オール電化は、450kWhのうち午前1時〜午前6時に150kWh使用で計算)

 

ガス併用:約17,448円

オール電化:約16,154円

 

実際、ガス併用の場合とオール電化の場合で電気使用量が同じということはないと思いますが、ガス併用でもある一定の電気使用量を超えると、電気代が高騰する上、ガス代も加わるので、ガス併用の方が安いということはありません。

 

②初期費用が高い

 

オール電化にする場合、エコキュートなどの電気給湯器とIHクッキングヒーターを導入することになるため、設備の導入費用だけでなく、電源工事も必要になる可能性があり、エコキュートとIHを同時に導入しようとすると、高い場合だと120万円程度かかる場合もがあります。

 

さらに、これに太陽光発電と蓄電池も一緒に導入となると、費用は300万円以上になる可能性があります。

 

そのため、もしオール電化にしたいという場合は、エコキュートが補助金の対象になっていますので、補助金を受けれるかどうかを確認してきましょう。もちろん、太陽光発電と蓄電池補助金の対象になっています。ただし、太陽光発電は国からの補助金はありません。特に、東京都にお住まいの方は、太陽光発電と蓄電池補助金にかなりの予算をとっています。そのため、もし都内にお住まいの場合は、300万円以上の見積もりでも実質負担額が100万円以下、というケースもありますので、シミュレーションで問題なければ積極的に導入してもいいかもしれません。

 

③停電時はさまざまな機能が使えなくなる

 

オール電化にするかどうかを悩まれている方の中に、停電時に電気が使えないからガスも併用したい、という方がいらっしゃいます。確かにライフラインが1つよりも2つの方が安心できると思いますので、考え方としては間違っていないかと思います。実際、電気が使えないとIHもエコキュートも使えないので、お風呂に入れなかったり料理ができなかったりしてしまいます。

 

ただ、ガスや水道は止まらず、停電だけが起きる頻度はどれくらいあるでしょうか?もちろん、停電だけが起きるケースはない、と言い切ることはできませんが、震災のケースなどを考えると、多くの場合が水道もガスも止まってしまうケースがほとんどだと思います。

 

また、停電だけ起きるデータは弊社では見つけられませんでしたが、全世界で停電が起きる回数を見てみると、日本は年間の停電回数が0.12回になっていて他の国と比較して少ない数字になっています。そのため、停電だけが起きるケースは0.12回/年よりも少ない数字になるかと思います。

 

引用元:東京電力「停電回数の国際比較」

 

 

また、停電が起きたらガスを引いていてもお風呂には入れません。その理由として、ガス給湯器の点火は電気で行っているからです。給湯器の他にも、ガスを使う製品でも多くの製品が電気を使って点火するケースが多いので、ガスを併用する場合にも注意が必要です。なお、ガスコンロの場合は多くの場合が乾電池を使用して点火しているので、停電時も使えるケースが多いです。

 

なお、エコキュートの場合は、タンクにお湯を溜めておくので、震災などでライフラインが止まってもタンクにお湯が入っている限りは、お風呂に入ったり身体を洗うことは可能になります。

 

さて、話をオール電化の停電対策に切り替えますが、こちらも①の対策と同様に、太陽光発電と蓄電池を導入することになります。太陽光発電と蓄電池があれば、

 

④IHは調理器具などに制限がある

 

ガスコンロからIHクッキングヒーターに切り替える場合、調理器具をIH対応のものへの切り替えが必要になるケースがあります。例えば、アルミや銅の鍋、ガラスや陶磁器(土鍋)などの調理器具は、IHでは使用することができません。

 

もし、どうしてもアルミや銅の鍋、を使用したいという場合は、「オールメタル対応IH」を導入するようにしてみてください。これであれば、IHで使える鉄やステンレス、多層鍋やアルミ・銅の鍋も使うことができます。また、ガラスや陶磁器、直火用焼き網をどうしても使用したい場合は、ラジエントヒーターつきのIHを導入してみてください。こちらであれば、超耐熱ガラス鍋や土鍋、焼き網も使うことが可能です。

 

加えて、ガスコンロとIHの熱の伝わり方が異なるので、使いこなすのに少し慣れが必要です。また、IHの型番によっては、加熱部分が少し弱いものもあるので、ガスに比べて火が弱いと感じる場合もあります。そのため、電力の高いIHを導入することで火力不足を解消することもできるかと思います。

 

⑤電磁波の影響が少なからず出る

 

IHクッキングヒーターを導入すると、電磁波が発生します。そのため、「ご家族にペースメーカーをご使用になられている方がいる場合は、主治医に相談してください」「ペースメーカーが正常に動作しない可能性があります」などといった記載が説明書にされています。なので、弊社としては、ペースメーカーをご使用されているご家族がいる場合は、使用を控えていただく方が安全かと思っております。

 

⑥暖房機能が弱い

 

オール電化では暖房器具のメインがエアコンになるため、冬場が寒いという方いらっしゃいます。確かにエアコンはストーブとは異なり、火を使わないので安心ですが、その分少し肌寒さを感じやすいです。また、暖かい空気は上に上がりやすく足元が寒くなりやすいので、冬場は寒いと感じる方がいらしゃるのかと思います。

 

そのため、オール電化のご家庭では床暖房や蓄熱暖房機を使うと、冬場に寒いと感じにくくなるかと思います。他にも暖かくて電気代が高くなりにくい暖房器具としては、こたつやパネルヒーター、電気毛布などがありますので、このあたりをうまく活用するといいと思います。また、隙間風が入らないように家の断熱性能を上げていくと、家の中がより暖まりやすくなります。

 

⑦湯切れを起こす場合がある

 

エコキュートはガス給湯器と加熱方法が異なります。ガス給湯器の場合は水道の配管を直接温めますが、エコキュートの場合はタンクに水を溜めて、タンクで一定温度に温めてから使用することになります。そのため、タンク内の温度が設定した温度に上がらないとお湯が使えず、タンクのお湯がなくなったら再度お湯を溜めて温め直す必要があります。そうなると、お風呂やシャワーを浴びてる時に湯切れを起こして、使えなくなるという状況になります。

 

この対策としては、タンク内の温度を高めに設定して使用する温度を低めに設定すると、タンク内のお湯と水道水とを混ぜて使用することになるので、タンク内のお湯の使用量を少なくすることができます。他には、エコキュートのタンクの容量を大きくするという方法もあります。ただし、こちらはタンクの買い替えになるので、費用がかかりますので注意してください。

 

⑧エコキュートのデメリットが目立つ

 

先程、エコキュートが湯切れを起こす可能性があることについてお伝えしましたが、他にもデメリットと言われている点がいくつかあります。

 

・初期費用が高い

・夜間の運転音が気になる

設置スペースが必要

・シャワーの水圧が弱い

・飲用できない

 

こちらのデメリットについても、それぞれ対策があります。例えば、初期費用が高いに対しては補助金が使えますし、夜間の運転音が気になるという場合には、静音タイプのエコキュートを導入したり、エコキュートを寝室や近隣の家から離れた位置に設置する、ということで対策することが可能です。

 

これらに関しては、こちらの記事でも対策を解説していますので、気になる方はこちらもお読みください。

 

エコキュートのメリット・デメリットとは?

 

 

⑨メンテナンス費用がかかる

 

エコキュートの寿命についてですが、実際にお湯を沸かす「ヒートポンプユニット」は5〜15年、貯水タンクは10〜15年と一般的に言われています。とはいっても、まだ歴史が短い設備なので、これよりも使用できる可能性は十分にあります。なお、エコキュートにはメンテナンス費用がかかると言われていますが、実際にはガス給湯器もメンテナンス費用がかかります。

 

また、これらを定期的にメンテナンスすることで耐用年数よりも長持ちさせられるケースもあります。なお、修理や交換はメーカーの保証期間なら無料で行えるケースが多いので、保証を活用すると費用をかけずに行うことが可能になります。

 

なお、各メーカーの保証内容と延長保証の内容を以下の表のようになります。有償保証の金額は少し幅を持たせていますが、機種やタイミングによって金額が変わる可能性がありますので、少し幅を持たせていますので、ご了承ください。

 

メーカー 無償保証 有償保証
日立 5年間

7年間:20,000〜25,000円程度
10年間:30,000〜35,000円程度

三菱 2年間 5年間:12,000円程度
8年間:28,000円程度
10年間:35,000円程度
パナソニック 1年間 5年間:11,000円程度
8年間:25,000円程度
10年間:30,000円程度
ダイキン 1年間 10年間:30,000円程度
コロナ 2年間 5年間:13,000円程度
8年間:28,000円程度
10年間:35,000円程度
東芝 5年間 8年間:20,000円程度
10年間:27,000円程度
長府 1年 5年間:12,000円程度
8年間:27,000円程度
10年間:34,000円程度

 

 

オール電化で失敗?ブログから学ぶ後悔の声

 

インターネット上には、オール電化に切り替えた後に後悔しているご家庭のブログも多数存在します。そのほとんどが先ほど挙げた「オール電化はやめとけ」と言っている方の理由と重なるところが多いです。

 

繰り返しになりますが、「電気代が高い」や「IHは調理器具などに制限がある」などは、しっかりと対策をとれば対応可能です。なので、こういったブログを読む場合は、「なぜ後悔しているのか」を調べるだけでなく、「どう対策すれば改善できそうなのか」を考えながら読んでいくといいかと思います。

 


 

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オール電化はやめとけは本当?メリット・デメリット徹底解説!

オール電化はやめとけは本当?メリット・デメリット徹底解説!

オール電化の採用を検討する際、そのメリットとデメリットの両面を理解することは非常に重要です。そこで、ここではオール電化のメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。

 

オール電化のメリット

オール電化のメリットとしては、以下の7つが挙げられます。

 

①光熱費の支払いを一本化できる

オール電化ではガスを使用しませんので、ガス会社との契約は不要です。そのため、光熱費を電気代のみにすることが可能です。

 

②光熱費を抑えられる

こちらは①に関係があるのですが、ガス会社と契約しないことで、ガスの基本料金を支払う必要がなくなります。そのため、月々759〜1,892円*の光熱費を抑えることができるわけです。この金額も月々で考えると少ない金額かもしれませんが、年間9,108〜22,704円という金額になるので、見逃せないポイントです。

*ガスの基本料金は、東京ガスのガス料金より引用しております。

 

また、オール電化とガス併用の年間光熱費を後述していますので、引き続きお読みいただけたらと思います。

 

③熱源がないので火事になるリスクが低い

オール電化では、ガスコンロの代わりにIHクッキングヒーターを使用します。そのため、火を使わないので火事になるリスクをかなり低くすることができます。実際に、SNSでもIHにしていて火事にならずによかったという意見もあります。

 

 

 

④夏場のキッチンが涼しい

IHクッキングヒーターの場合は、ヒーター部分に接している調理器具のみを温めますので、キッチン周りが暑くならず、快適に料理をすることができます。こちらも、実際にSNSでキッチンが涼しいという意見があります。

 

 

 

 

災害対策になる

オール電化では、ガスを使わない上、エコキュートを使うので、災害対策になるというメリットがあります。災害に見舞われて、水道などのライフラインが全て止まってしまい、ライフラインが95%のご家庭で復旧するまでにかかる時間は以下の通りになります。

 

電気:7日

水道:30日

ガス:60日

※ 出典:東京都防災ホームページ

 

ここからも、ライフラインで最初に復旧するのが電気であることがわかり、ガスが一番遅いということがわかります。また、水道に関しては復旧に30日かかるということですが、エコキュートがあれば、タンク内にあるお湯を使うことが可能になります。飲用にすることはできませんが、タンクのお湯を使って身体を洗うことは十分に可能です。

 

 

⑥火災保険の割引を受けられる可能性も

 

オール電化は、ガスを使わず火事になりにくいということで、火災保険の割引を受けられる可能性があります。過去には、多くの保険会社でオール電化割引を実施していたようですが、2010年の「保険法」の改正により、多くの保険会社がオール電化割引を撤廃してしまいました。

 

ですが、現在でもAIG損保とSBI損保、セコム損保ではオール電化割引を受けられるようです。

 

 

⑦太陽光発電と蓄電池と合わせると電気代0円も

こちらは先述しておりますが、オール電化に太陽光発電と蓄電池も併せて導入することで、電気自給率を100%近くにすることを可能にし、売電収入と相殺する形にはなりますが、年間の電気代を0円近くにすることが可能です。

 

もちろん、日照時間が十分に得られれば年間電気代は0円になりますが、お住まいの地域によっては、0円にならないケースもあります。そのため、太陽光発電や蓄電池を導入する際には、発電量シミュレーションを行い、日照時間やコストメリットが十分に得られるかを確認してから導入するようにしてみてください。

 

オール電化のデメリット
 

こちらに関しては、先述している『「オール電化はやめとけ」と言われる9つの理由とは?』のところで述べていますので、こちらではデメリットの項目のみ記載し、詳細については割愛します。ですので、再度確認したい場合は、『「オール電化はやめとけ」と言われる9つの理由とは?』をご覧ください。

 

・昼間の電気代が高い

・初期費用が高い

・停電時にさまざまな機能が使えなくなる

・IHは調理器具などで制限がある

・電磁波の影響が少なからず出る

・暖房機能が弱い

・湯切れを起こす場合がある

・エコキュートのデメリットが目立つ

・メンテナンス費用がかかる

 

これらのデメリットについても、それぞれ対応策がありますので、『「オール電化はやめとけ」と言われる9つの理由とは?』のところでご確認ください。

 

 

オール電化が賃貸物件にもたらすメリット・デメリット

賃貸物件でのオール電化導入にも、いくつかのメリットとデメリットがあります。基本的には、賃貸物件でもオール電化のメリットとデメリットは同じなのですが、唯一違うところというと、「賃貸物件のオーナーや管理会社の承諾が必要」になることです。

 

まず、賃貸物件でオール電化の導入をするには、設備の変更や改修が必要な場合が多く、これは賃貸物件のオーナーや管理会社の承諾が必要になります。また、改修に伴うコストは高くつくことが多く、これが負担となることがあります。

また、賃貸物件の場合、引越しの際に現状復帰しなければならないケースがほとんどです。そのため、オール電化にした場合、退去時にガスコンロやガス給湯器に戻さないといけなくなるケースが出てきます。そうなると、さらにコストが発生してしまいますので、賃貸物件でオール電化を導入する場合には、賃貸物件のオーナーや管理会社によく相談した上で、検討するようにしてみてください。


 

新築における「オール電化 vs ガス」どっちがお得?

 

新築住宅を建てる際、多くの人が直面するのが『オール電化とガス併用はどっちがお得?』という問題です。初期費用とランニングコストを見て、どっちがお得か気になるところなのではないかと思いますので、それぞれ確認していきたいと思います。

 

オール電化とガス併用のトータルコスト比較

オール電化でIHとエコキュート、ガス併用でガス給湯器とガスコンロを導入する場合の初期費用はそれぞれ表の通りになります。

  初期費用
オール電化 50〜120万円
ガス併用 20〜40万円

 

また、ランニングコストについては、電気とガスで単位が異なりますので、エネルギー効率からガスの単位をkWhあたりに換算して計算していきます。また、お住まいの環境でガス料金も変わってきますので、以下の条件で計算したいと思います。

 

・都心エリアの住宅

・都市ガスの1m³あたりのエネルギー量は約11.2kWh

・プロパンガスの1m³あたりのエネルギー量は約24kWh

 

  基本料金 1kWhあたりの料金
電気料金(60A契約) 1,771円 午前6時〜翌午前1時:35.76円
午前1時〜午前6時:27.86円
電気料金(40A契約) 1,247円 〜120kWh:29.80円
121〜300kWh:36.40円
301kWh〜:40.49円
都市ガス 1,056円 約13.00円
プロパンガス 1,859円 約25.67円

※ 2024年4月1日〜の料金プランを参照

参考1:東京電力 スマートライフS

参考2:東京電力 スタンダードS

参考3:東京ガス株式会社 ガス料金表 東京地区等 一般契約料金(B表)

参考4:一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報 一般財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センター

 

また、オール電化とガス併用の住宅との最終エネルギー消費量は、以下の表の通りになります。

 

最終エネルギー消費(Mcal/世帯/年) オール電化 ガス併用
冷房 261 261
照明・動力他 3945 3945
暖房 782 2933
給湯 804 3014
キッチン 473 675
合計 6264 10828(うち電力4206、ガス6622)

※ 日本エネルギー経済研究所発行「エネルギー・経済統計要覧」掲載の日本の平均的家庭のエネルギー消費量データによる

 

なお、上記のエネルギー消費量をkWhに変換すると、オール電化の年間電力消費は約7280kWh、一般住宅の年間電力消費量は約4,888kWhになります。また、ガスの発熱量は都市ガスの場合、1㎥あたり10.75Mcal、プロパンガスは1㎥あたり24Mcalとなります。そこで、こちらもkWhに換算すると、都市ガスの年間ガス消費量は約6,900kWh相当、プロパンガスの年間ガス消費量は約6,622kWh相当になります。そのため、都市ガスの年間ガス代は約102,372円、プロパンガスの年間ガス代は約192,294円になります。

一方、電気代の方ですが、ガス併用の場合は、月々平均約407.3kWhの電気を使用することになるので、月々約12,293円になります。オール電化の方は、電気代の高い時間帯に1日に使用する電気のうち2/3を使用すると仮定して計算すると、月々約15,263円の電気代がかかることになります。

 

そのため、先程の表のデータをもとに計算すると、オール電化とガス併用それぞれの光熱費は以下の表のようになります。

 

  月々の光熱費 年間光熱費
オール電化 15,263円 183,156円
ガス併用(都市ガス) 20,824円 249,892円
ガス併用(プロパンガス) 28,317円 339,814円

 

上の表から、月々約5,000〜13,000円程度光熱費を節約でき、年間でも66,000〜150,0000円程度節約することができるので、それぞれ10年間使い続けたら66万〜150万円程度のランニングコスト節約ができる可能性があるので、断然オール電化の方がお得になる可能性があります。

 

ただ、こちらはあくまで統計データをもとに計算したものになるため、自分に置き換えたときに同じくらいの節約ができることが約束されたものではありません。そのため、これくらいコストカットできる可能性があると捉えてもらえたらと思います。

 

オール電化の今後:エネルギー動向との関連

オール電化の未来は、グローバルおよび地域のエネルギー動向と深く関連しています。近年、環境意識の高まりと共に、再生可能エネルギーの利用が拡大しています。例えば、太陽光や風力など、持続可能なエネルギー源へのシフトが進んでいるのです。これにより、オール電化住宅にとっては、自宅でエネルギーを生成し、より環境に優しい形で利用することが可能になります。

また、政府や地方自治体が推進する省エネルギー政策や、CO2排出削減目標もオール電化の未来に影響を与えます。これらの政策は、家庭や企業に再生可能エネルギーの利用を奨励し、電力の効率的な利用を促進することで、オール電化の導入をさらに促進することに繋がるでしょう。このように、オール電化の今後は、エネルギー政策や技術の進歩、環境への配慮など、多くの要素によって形成されていくと考えられます。

 

 

 

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統括:【徹底解説】オール電化やめとけ?やめとけと言われる10個の理由とオール電化のメリット・デメリット

オール電化はやめとけと言われる理由は、「昼間の電気代が高い」「初期費用が高い」「停電時にさまざまな機能が使えなくなる」「IHは調理器具などで制限がある」「電磁波の影響が少なからず出る」「暖房機能が弱い」「湯切れを起こす場合がある」「エコキュートのデメリットが目立つ」「メンテナンス費用がかかる」の9つ。

 

・やめとけと言われることもあるが、それぞれの理由に対して対策を打つことは可能。

 

オール電化のメリットは、「光熱費の支払いを一本化できる」「光熱費を抑えられる」「火事のリスクが低い」「キッチンが涼しい」「災害対策になる」「火災保険の割引を受けられる」「太陽光発電と蓄電池と相性がいい」の7つある。

 

オール電化とガス併用では、年間ランニングコストが最大15万円程度差が出る可能性があり、オール電化の方がトータルコストでもお得になる可能性が高い。

 

・賃貸物件にオール電化を導入する場合は、オーナーや管理会社の承認が必要になるケースがあり、退去時にもコストがかかるので、慎重に行う方が良い。

 

 

 

千葉を拠点とする『株式会社iR』では、太陽光発電、蓄電池、エコキュートやIHクッキングヒーターなど販売や工事を手掛けております。

 

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記事の監修者情報

記事の監修者情報:株式会社iR 代表取締役 桂田弘幸

太陽光発電、オール電化販売会社に営業として7年間勤務。
会社員時代に支店長を務め全支店TOPの売り上げを達成。
2016年からは独立し株式会社iRを設立。
設立後には船井総研の講師や外部企業のコンサルティングにも携わる。


 

 

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