【徹底解説】太陽光パネルは雪を溶かすことできる?|積雪地域で設置する際のポイント
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太陽光パネルは雪を溶かすことができる?
太陽光発電を積雪地域で設置する際、最大の懸念点は雪が積もることです。太陽光パネルに雪が積もることによって、発電量の低下やパネルの損傷などの問題が発生する可能性があります。
本記事では、雪下ろし道具の使用から融雪ヒーター付きの太陽光パネル、ソーラーパネルに後付けできる融雪ヒーターの費用、さらには太陽光パネル用の融雪剤や積雪地域で太陽光パネルを効果的に使用するためのヒントをご紹介します。また、雪が溶けない場合の対処法や、積雪地域の注意点、そして太陽光パネルの積雪地域におけるメリットとデメリットも詳しく解説します。
さらに、積雪地域での太陽光発電を設置しているユーザーの声もご紹介します。
この記事を読むと
・積雪地域での太陽光パネルにおける雪の積もると発生する問題点
・太陽光パネルの雪下ろしの必要性と不要な場合の理由
・雪下ろしに使われる道具の種類と使用時の注意点
・融雪機能を持つ太陽光パネルの種類と効率向上の方法
・ソーラーパネルに後付け可能な融雪ヒーターの費用とそのメリット
・積雪地域における太陽光パネルの設置と運用に関する注意点
・積雪地域での太陽光パネルのメリットとデメリット
・積雪地域で太陽光発電を設置しているユーザーの声
がわかります。
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太陽光パネルに雪が積もると起きる問題点
積雪地域の方で、太陽光発電に興味があっても導入を躊躇っている方もいるかと思います。その理由はソーラーパネルに雪が積もると機能しないからコストメリットが出ないのかもしれない、とお考えだと思います。
そのため、降雪量の多い地域にお住まいの方が太陽光発電を稼働するためのリスクを前もって確認しておきましょう。
(1)積雪による発電量の低下
積雪地域において太陽光パネルに雪が積もると、発電効率の低下を招きます。特に厚い雪がパネルを覆うと、光の透過が阻害され、発電がほとんど、あるいは全く行われなくなる場合があります。実際に、冬場の日照時間(12月〜2月)は、東京と仙台や郡山とで130〜150時間程度差があります*。
| 12月〜2月までの日照時間(h) | |
| 東京 | 572.7 |
| 仙台 | 436.2 |
| 郡山 | 434.5 |
*引用元:気象庁 過去の気象データ
(2)積雪によるソーラーパネル、太陽光発電へのダメージ
雪国にお住まいの場合だと、積雪が1mを超えることも珍しくないと思います。1mも積もればかなりの重みになるので、その重みがソーラーパネルや屋根へダメージを与えるというリスクがあります。
なお、ソーラーパネル自体は強化ガラスを使用しているので簡単には壊れませんが、完全に故障しないという保証はありません。故障はしてなくても劣化が早まるという可能性はあります。そのため、雪国で長期間利用する場合には、これらのリスクに対してしっかりと準備をしておくことが重要になります。
(3)落雪によるケガや器物破損
リスクは設備の損傷だけでなく、周辺に与えることも把握しておく必要があります。ソーラーパネルは屋根よりも雪が滑りやすく、落雪しやすくなっています。
落雪しやすいということは、屋根から落ちる速度よりも速くなっている可能性があり、落雪した際に周囲に飛び散りやすくなるため、トラブルの原因になる可能性があります。また、速度が速くなると人や物と衝突した時の衝撃も大きくなるので、安全面でも配慮をしなければいけません。
太陽光パネルの雪下ろしは不要?
一般的に太陽光パネルの表面は滑らかなため、積もった雪は自然に滑り落ちる傾向があります。さらに、パネルが稼働する際に生じる熱で、雪が溶けて落ちやすくなるため、通常、雪下ろしは不要です。もし、雪が積もってしまって発電しないからといって無理に雪下ろしをすると、パネルの表面を傷つけるリスクがあります。また、屋根も滑りやすくなっているため、ケガのリスクもあります。どうしてもという場合は、プロのサービスに依頼することをオススメします。
雪下ろしに使える道具は?
万が一、雪下ろしが必要な場合は、パネルにダメージを与えない専用の柔らかいブラシや、軽量のスコップなどが有効です。ただ、基本的にはケガや太陽光パネルを損傷させてします可能性もあるので、弊社としてはオススメしません。プロのサービスを利用して雪下ろしすることをお勧めします。
なお、ご自身で作業する際は怪我に注意するとともに周辺に人がいないかなども含めて注意するようにしてください。
雪下ろしがうまくできる設置のポイント
太陽光パネルの設置角度や方向は、雪下ろしの効率に大きく影響します。一般的には、南向きで傾斜を30度程度にするのが最適とされていますが、北海道などの豪雪地域では、設置角度を40度以上にして雪を落としやすくしています。また、パネルから落ちた雪がパネル下部を隠すことを防ぐために、底上げの架台も高めに設置するなど工夫も必要です。
融雪ヒーター付きの太陽光パネル
融雪ヒーター付きの太陽光パネルは、積雪地域において有効な選択肢です。これらのパネルは積雪時にヒーターを作動させ、雪を溶かしてパネルの発電効率を維持します。
融雪ヒーター機能付きの太陽光パネルがどれくらい雪を溶かすのかについては、以下の動画でご確認ください。動画内の融雪ヒーター付きの太陽光パネルは、長州産業の「ほっとパネル」になります。
ソーラーパネルの融雪ヒーターの後付け費用は?
費用について紹介する前に、ソーラーパネルに融雪装置をつける方法を3つ紹介します。1つ目が「電気式」で、ヒーターなどをソーラーパネルに接着して、ヒーターで電気を熱に変換して雪を溶かします。2つ目が「ボイラー式」で、灯油や石油などの燃料を利用して、配管やパイプに温水を循環させ、積もった雪を溶かします。3つ目が「散水式」で、地下水などをポンプで汲み上げ、ホースやスプリンクラーのようなもので水を撒き、雪を除去します。
これらの方法で、既存の太陽光パネルに融雪ヒーターを後付けする場合、費用は設置の規模や必要な電力によって異なりますが、大体50万〜100万円程度が一般的です。ですが、設置規模が大きかったり、大掛かりな工事が必要になると、200〜300万円を超えることもあるでしょう。そのため、効果的な融雪を実現するためには、適切な設計と専門家による設置が求められます。
もし、お住まいの地域が積雪地域であるならば、事前に融雪ヒーター付きのパネルを導入するようにした方が、コストも抑えらえると思いますので、販売業者や施工業者の担当者によく相談してパネルを検討するようにしてみてください。
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太陽光パネルで雪を溶かす最適な方法とは?
太陽光パネルの雪を溶かす最適な方法としては、融雪ヒーター付きの太陽光パネルを導入することだと弊社は考えております。というのも、メーカーが販売しているヒーター等であれば、太陽光発電の保証も対象になると思いますが、施工業者等が販売している後付けのヒーターの場合だと、ヒーター起因で起きた損傷や破損が保証の対象外になる可能性があるからです。
もし、後付けでヒーターを設置する場合は、保証の対象を把握した上で、専門家に相談しながら設置するようにしてください。
さて、これまで太陽光パネルに雪が積もると起こる問題点や雪下ろしが不要であること、融雪ヒーターなどについて解説してきましたが、ここからは他の融雪方法や雪が解けない場合の対処方法、積雪地域で太陽光発電を設置するときの注意点やメリットデメリットなどについて、解説していきます。
融雪剤は使っても大丈夫?
太陽光パネルに使用する融雪剤は、通常の化学融雪剤とは異なり、パネルに損害を与えない特殊な素材で作られています。ただし、使用する際はパネルの材質やメーカーの指示を確認することが重要です。また、太陽光パネルに対しては問題なくても、塩化カルシウム等の化学物質が架台を腐食させてしまうケースもあります。そのため、雪が積もった状態での発電効率低下を抑える助けとなりますが、万が一のことを考えると、融雪剤は使わないことをお勧めします。
太陽光パネルの雪が溶けない時の対処方法
万が一、太陽光パネルに雪が溶けずに残ってしまった場合、まずは自然に溶けるのを待つことが基本です。しかし、長期間積もったままの場合は、専門家による除雪サービスを利用するのが安全かつ効率的です。自分での除雪作業は、パネルの損傷や個人の安全リスクを伴うため避けるべきです。
積雪地域で太陽光パネルを設置する際の注意点
積雪地域における太陽光パネルの設置では、冬季に発電量が低下することを理解し、年間を通じた発電量を正確に予測する必要があります。日照時間のデータや積雪の傾向を考慮した上で、適切な設置計画を立てることが大切です。
お住まいの地域や家の向きなどので日照時間は異なるのですが、参考として、東京と積雪地域の日照時間をまとめた表を以下に示します。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 | |
| 東京 | 195 | 178.6 | 164.1 | 197.2 | 195.9 | 137.6 | 250.4 | 222.3 | 143.7 | 200.6 | 174.8 | 199.1 | 2259.2 |
| 札幌 | 123.8 | 102.8 | 179.7 | 161.6 | 224.2 | 215.3 | 171.6 | 175.5 | 144.1 | 177.3 | 105.6 | 108.1 | 1889.6 |
| 仙台 | 129.4 | 160 | 198.5 | 218.4 | 211.1 | 162.2 | 206.2 | 241.8 | 133.3 | 203 | 171 | 146.8 | 2181.7 |
| 郡山 | 128 | 160.7 | 204.6 | 205 | 206 | 171 | 223.2 | 231.8 | 137.2 | 195.8 | 124.4 | 145.8 | 2133.6 |
単位:時間(h) *引用元:気象庁 過去の気象データ(2023年)
積雪地域における太陽光パネル設置のメリット・デメリット
積雪地域にお住まいの方は、雪の影響から太陽光パネル、太陽光発電の設置を検討していない方も多いかもしれません。ですが、積雪地域における日照時間をまとめた表を先ほど上げましたが、実は仙台や郡山では東京と比べても、さほど日照時間に差がありませんので、導入するメリットはあります。そこで積雪地域における太陽光発電導入のメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。
積雪地域における太陽光発電導入のメリット
①台風の影響が少ない
太陽光パネルは屋根に設置することがほとんどなので、台風の影響により飛来物でパネルが破損するというケースもありえます。ですが、降雪量の多い北日本の地域は、九州や沖縄といった南日本の地域と比べて、台風の影響が比較的少ないです。そのため、台風が原因となる事故が起きにくいと言えます。
②発電量の損失を防げる
太陽光発電を効率的に運用するためには、日照時間が必要になってきますが、発電設備の温度が高くなりすぎると、発電量が落ちるという性質があります。そのため、日照時間が長い夏場は発電量が多いと思われがちですが、太陽光パネルの表面温度が高くなりすぎて、発電効率が低下してしまうというのが実情です。
ですが、雪国は夏場でも気温が関東地方と比べると、そこまで高くなりすぎることはないので、発電量の損失が少なくて済むというメリットがあります。そのため、冬場の積雪によるデメリットがあっても、夏場の発電量の多さでカバーできるというケースもあります。
積雪地域で太陽光パネルを設置しているユーザーの声
最後に、積雪地域で太陽光パネルを設置しているユーザーのX(旧twitter)の投稿をいくつか紹介したいと思います。
曇りで、午後からまた雪予報だけどそれまでいっぱい発電してちょうだい(>人<;)
— キャメロン (@mako_cameron) January 31, 2024
追加工事で、一度は戸惑ったけど先をみて工事して良かった(T ^ T)#太陽光発電#電気代#雪国#雪 pic.twitter.com/B6C0izTA7C
雪がとけて、わが家の太陽光ガレージもようやく働き始めました💴💴🫡
— ドキンちゃん@億女目指して資産形成中〜 (@dokinANA1) January 27, 2024
今月は夫の副収入が本業超えそうな、、いやまだまだ超えなさそうな、、、そんな月。結婚当初は副収入なんて発想夫に皆無だったし、私はもしやアゲ妻なのかもしれない・・・
「雪の降る地域で太陽光発電は意味ないよ」「絶対元とれないんだからやめたら」
— 節電オタク@太陽光発電×ポータブル電源 (@hatayurutochan) January 25, 2024
このように言ってくる人がいるけど半分正解で半分間違い。
ソーラーパネルの除雪ができるよう工夫したら冬でもちゃんと発電できます。
「除雪をせずに発電したい」こんな人に太陽光は無理←これが正解
やりました!!
— 大村陽一 (@jr4mda) January 25, 2024
太陽光電池パネルの雪を払い、束の間の太陽光で発電をしておりましたが、先ほど はきださNight!太陽光発電所の総発電量が2.0kWhになりました‼️
目標達成です。#kanayoru#renogy#ソーラーオフ#再生エネルギー pic.twitter.com/2xzGhXZCRX
3月も残すところ2日、3月は10日前後から融雪により本格的な発電開始だったにも関わらず、すでに11月はおろか10月の発電量を超えますね。
— ヤックル🦌 (@yakku_ichi) March 29, 2023
仕事も年度末でバタバタしてる中、太陽光発電に励まされながら頑張ってるみなさんおはようございます😊 pic.twitter.com/zWEg9T2VC3
積雪地域で太陽光発電を設置している方の投稿をみますと、やはり雪により発電量が減ってしまう事実はありますが、それでも年間通じてのコストメリットがあることを確認して設置されているようです。ですのでも、もし積雪地域にお住まいの場合でも、太陽光発電の導入を検討されている場合は、気軽にお見積もり依頼をしてみてください。
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まとめ:【徹底解説】太陽光パネルは雪を溶かすことできる?|積雪地域で設置する際のポイントを1分で読みたい方はこちらから
・太陽光パネルに雪が積もると発電量が低下する可能性がある
・通常、太陽光パネルの雪下ろしは不要で、自然に雪が溶けるのを待つ
・雪下ろしに特別な道具は必要なく、パネルを傷つけるリスクがある
・パネル設置時の角度調整が雪下ろしの効果を高める
・融雪ヒーター付きの太陽光パネルは雪の影響を減らし発電効率を高める
・ソーラーパネルの融雪ヒーター後付けには追加費用がかかる上、メーカー保証の対象外になる可能性もある
・特殊な融雪剤を使用することでパネルの雪を溶かせるが、太陽光パネルや架台に悪影響を与える可能性もある
・長期間雪が溶けない場合は、専門家による除雪サービスが有効
・積雪地域での太陽光パネル設置では、パネルの発電量の低下や損傷だけではなく、周囲への影響にも配慮する
・積雪地域では、冬は積雪の影響を受けるが、夏の発電量が関東地方よりも多いケースもある
千葉を拠点とする『株式会社iR』では、太陽光発電、蓄電池、エコキュートやIHクッキングヒーターなど販売や工事を手掛けております。
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記事の監修者情報
太陽光発電、オール電化販売会社に営業として7年間勤務。
会社員時代に支店長を務め全支店TOPの売り上げを達成。
2016年からは独立し株式会社iRを設立。
設立後には船井総研の講師や外部企業のコンサルティングにも携わる。
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