【徹底解説】家庭用蓄電池7kWhの相場価格やおすすめメーカーと後悔しない選び方とは?
目次
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蓄電池7kWhの相場価格と導入時の注意点とは?
蓄電池の導入を検討する際、まず気になるのが相場価格だと思います。特に、7kWhの蓄電池は家庭用として多くの家庭で利用される容量の一つで、停電時や電気料金の節約に大きな役割を果たします。
そこで、この記事では蓄電池 7kWhの価格や弊社がおすすめする蓄電池メーカー、導入の際に注意すべきポイントを詳しく解説していきます。
また、そのほかにもヤマダ電機などの大手家電量販店と専門販売店との価格比較、蓄電池10kWhとの価格や性能比較、太陽光発電と蓄電池の後付け価格や後付けによるメリット・デメリット、蓄電池に関する補助金情報などについても解説していきます。
とはいっても、この記事を読んでいただいている方の中には、蓄電池の導入を躊躇されている方もいらっしゃるかと思います。蓄電池について少し調べていくと、「蓄電池はやめたほうがいい」という意見を目にされているかもしれません。ですので、蓄電池に対して、否定的な意見やその理由についても解説していく予定です。
この記事を読むと、
・蓄電池7kWhの価格相場と今後の推移
・各メーカーの蓄電池の価格比較とおすすめ製品
・蓄電池7kWhと10kWhの性能・価格の違い
・太陽光発電との併用による導入価格とメリット
がわかります。
次のセクションでは、蓄電池7kWhの価格や性能について比較しながら解説していきたいと思います。
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蓄電池7kWhの価格相場と今後の価格推移
蓄電池7kWhの価格は、家庭用蓄電池市場において主流となる容量の一つです。そのため、価格帯も比較的幅が広く、選ぶメーカーや設置条件によって異なります。
そのため、2024年現在、蓄電池7kWhの価格相場は130万~180万円ほどになっています。この価格には蓄電池本体の価格に加えて、設置工事費用も含まれています。この価格を見ると、まだまだ高いと感じるかもしれませんが、蓄電池の価格推移は少しずつが下がってきているのです。
引用元:経済産業省「定置用蓄電システムの普及拡大策の検討 に向けた調査」
上の画像は、経済産業省で発表された家庭用蓄電池の価格水準推移の様子です。このデータを見ると、2015年度には蓄電池の1kWhあたりの単価が22.1万円だったのに対して、2022年度には1kWhあたり11.7万円にまで下落していることがわかります(工事費は別途)。
もしかすると、このデータから「蓄電池7kWhの価格は約100万円程度になるのではないか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、実際にはこのデータほど価格が下がっていないのが現状なので、経済産業省で発表された数字よりも相場価格が高くなっているのです。
とはいっても、蓄電池を購入する場合には補助金を活用することができますので、実際にはもう少しコストを抑えることができます。蓄電池の場合は、太陽光発電とは異なり、国からの補助金に加えて、お住まいの自治体の補助金を受け取ることができます。
特に、東京都にお住まいの方の場合は、現在東京都が太陽光発電と蓄電池の導入を勧めていることもあって、ほかの自治体よりも高額な補助金を受け取ることが可能です。なお、蓄電池7kWhを新規で設置した際の東京都の補助金は、以下の通りです。
太陽光発電がある場合:15万円/kWh もしくは 助成対象経費の3/4の額 のうち小さい額
太陽光発電がない場合:15万円/kWh もしくは 助成対象経費の3/4の額 もしくは 120万円のうち小さい額
引用元:クール・ネット東京「令和6年度 家庭における蓄電池導入促進事業 災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」
以上のことから、蓄電池7kWhを導入すると東京都の補助金としておよそ90~100万円程度を受け取れる可能性があるということです。
では、補助金を活用して蓄電池を導入しようと思っていても、できるだけ安い金額で導入したいと考えている人がほとんどだと思います。そこで、次のセクションは、ヤマダ電機などの大手販売店をはじめとする様々な販売業具体的な家庭用蓄電池の価格やネットで販売している専門業者の価格を見ていきたいと思います。
家庭用蓄電池の価格比較【ヤマダ電機など大手販売店との比較】
家庭用蓄電池を導入する際、最も重要なポイントの一つは、どのメーカーや販売店から購入するかということです。蓄電池の価格は、メーカーによって異なるのはもちろんのこと、販売店のサービス内容や保証によっても大きく変わります。ここでは、ヤマダ電機などの大手販売店を中心に、蓄電池の価格を比較していきたいと思います。
まず、ヤマダ電機などの大手家電量販店での蓄電池価格は、一般的に公表されていないので正確な価格はお伝え出来ませんが、だいたい14~21万円/kWhの範囲で購入できるかと思います。そのため、蓄電池7kWhであれば約100~150万円で購入できる可能性があります。(ただし、工事費別)
ただし、ヤマダ電機の場合は、蓄電池のラインナップが以下の表の可能性があるので、その場合は容量が10kWhか16kWhかの2択になると思います。そのため、ヤマダ電機で蓄電池を購入する場合の相場価格は、約150~350万円になると思われます。なお、参考として、ヤマダ電機の蓄電池のスペックを下の表にまとめました。
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品番 | GTI-10 | GTI-16 |
容量 | 10.0kWh | 16.0kWh |
通常時出力 | 10,000W/200V対応 | 10,000W/200V対応 |
停電時出力 | 6,000W/200V対応 | 6,000W/200V対応 |
サイズ | 横幅:786mm 奥行:526mm 高さ:1,060mm |
横幅:786mm 奥行:526mm 高さ:1,444mm |
重量 | 160kg | 230kg |
動作温度 | -20〜50℃ | -20〜50℃ |
耐久性 | IP65 | IP65 |
設置場所 | 屋外 | 屋外 |
サイクル数 | 6,000サイクル | 6,000サイクル |
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もし、少しでもコストを抑えたいとお考えの場合は、大手家電量販店だけでなく、ネットで見られる専門販売業者も選択肢として検討すべきです。これらの業者では、大手にはない柔軟な対応や設置後のサポートが充実していることが多く、ご家庭ごとのニーズに合わせたきめ細かな提案が受けられます。
さらに、価格の面でも蓄電池7kWhモデルで130~180万円、10kWhモデルで180万~240万円程度(工事費込)の費用で購入できる可能性があります。
それに加えて、専門販売業者では補助金などのサポートも積極的に行ってくれますので、面倒な書類作成がいらないだけでなく、実質負担額をさらに抑えることが可能になるのです。
ただ、ネットの販売専門業者の場合は、しっかりとした企業だといえ、なぜか怪しく感じてしまう方もいらっしゃるかと思います。そういう場合は、名前も知られている大手の家電量販店で購入するか、数社の販売業者から見積もりをもらって、その中で「この会社なら任せてもいい」と思える業者から蓄電池を購入することをお勧めします。
それでも、「蓄電池はやめとけ」というような投稿や記事を見た方にとっては、まだまだ不安がぬぐい切れてないかと思います。そこで、次のセクションでは「蓄電池はやめたほうがいい?」といった疑問に答えながら、蓄電池を導入する際に考慮すべき重要なポイントを解説していきます。
蓄電池はやめたほうがいい?導入時に考慮すべきポイントとは?
蓄電池の導入を検討する際、多くの人が「蓄電池はやめたほうがいいのでは?」と疑問を抱くことがあります。この疑問は、蓄電池の導入費用や日常的な使用メリットを考慮した上で重要なポイントです。
実際に、ネットなどで「蓄電池はやめたほうがいい」と言われていることもあり、不安な方もいらっしゃると思います。もし、その理由について知りたい方は、こちらの記事でまとめていますので、こちらの記事も併せてお読みください。
→【徹底解説】「蓄電池やめたほうがいい」と言われる8つの理由とその対策方法
ここでは、蓄電池導入の際に考慮すべきポイントをいくつか整理し、導入が適しているかどうかを判断するための基準を示します。
1. 使用する電力量が少ない場合
もし家庭の電力使用量が少ない場合、蓄電池の導入コストを回収するのが難しいことがあります。例えば、二人暮らしで電力使用が少ない家庭では、蓄電池で蓄えた電力をフルに活用できない可能性が高いです。
家庭用蓄電池の導入は、電気代の削減効果目的として考える人が多いですが、使用電力量が少ない場合はその効果も限定的です。よって、少人数家庭や電力使用が少ない生活スタイルの方には、「蓄電池はやめたほうがいい」という結論に至ることがあるでしょう。
もし、現時点では2人暮らしでも、将来的にご家族が増えることを想定している場合は、そのことも考慮してシミュレーションしつつ、コストパフォーマンスがあるかどうかをしっかりと検討するようにしてみてください。
2. 太陽光発電システムが未導入の場合
蓄電池の効果を最大限に引き出すためには、太陽光発電システムとの併用が不可欠です。昼間に太陽光で発電した電力を蓄電池に貯め、夜間に使うことで電気代を削減する仕組みが、最も一般的な活用方法です。
しかし、太陽光発電システムがない家庭では、蓄電池を導入しても電気代の安い深夜電力を活用してしようすることになります。実際に、このケースで簡単にシミュレーションしてみましょう。
例えば、東京電力では以下のような深夜電力が安くなるプランがあります。
引用元:東京電力「夜トクプラン」
このプランにおける日中の電気料金と深夜帯の電気料金の差額は約11円/kWhです。そのため、太陽光発電なしで蓄電池7kWhを導入した場合、1日約77円、1カ月約2,310円、1年間で約27,720円となります。もし、この節約を続けて100万円分の節約をしようとすると、約36年もかかるという計算になります。
そのため蓄電池単体では節約効果が少なく、高額な投資に見合うリターンを得るのが難しくなります。つまり、太陽光発電を導入していない、あるいは導入予定がない家庭では、蓄電池だけを設置してもそのメリットは大幅に低下することになります。
3. 初期費用と長期的なメンテナンスコスト
蓄電池の最大の課題の一つは、初期費用が非常に高額であることです。さらに、定期的なメンテナンスや交換費用も必要であり、これらのコストをしっかりと考慮する必要があります。
特に、一括での支払いが難しい場合にはローンを組むことが一般的ですが、金利を含めると総支払額はさらに増加します。そのため、初期費用が負担に感じる場合や長期的なコストが懸念される場合は、導入を慎重に検討すべきです。
また、最近では蓄電池のリースを取り扱っている企業も多くありますが、リースに関しては、初期費用0円で導入できるというメリットがあるものの、トータルコストが高くなったり、リース契約後にサポートがなくなるなどといったデメリットがあるので、こちらも慎重に検討すべきかと思います。
もし、蓄電池のリースについて気になる方は、ヤマダ電機のリースに特化した記事ですが、リースについて理解が深まると思いますので、こちらの記事も併せてお読みください。
→ヤマダ電機の蓄電池リース|ゼロレジのメリット・デメリットなどを徹底解説
4. 住居の状況や引っ越しの可能性
蓄電池は基本的に固定設置型であり、引っ越しを頻繁に行う予定がある場合には、持ち運びや再設置に多大なコストがかかります。また、蓄電池は設置場所のスペースや温度管理など、細かな条件を考慮する必要があるため、現在の住環境が適していない場合は導入を断念することも一つの選択肢です。
特に、集合住宅や賃貸物件に住んでいる場合、蓄電池の設置自体が難しいケースもあるため、注意が必要です。
5. 補助金の活用と導入タイミング
蓄電池導入のハードルを下げるためには、補助金の活用が非常に有効です。2024年には国や自治体から蓄電池導入のためのさまざまな補助金が提供されています。ただし、補助金の申請にはタイミングや要件があるため、しっかりと調べて適切なタイミングで申請を行うことが重要です。
補助金を適切に活用できない場合、導入コストが大幅に高くなるため、補助金の適用条件や申請方法も事前に確認しておきましょう。とはいっても、公的な文章を読むのは大変だと思いますので、販売店にお問い合わせするのもいいかと思いますし、弊社でも相談などのお問い合わせを受け付けておりますので、気軽にご相談ください。
以上のような要素を考慮すると、蓄電池は一部の家庭にとってはやめたほうがいい選択となり得ます。しかし、逆に太陽光発電との併用や補助金の活用などが可能な家庭では、長期的な節電効果や停電時の電力確保という大きなメリットが得られます。
次のセクションでは、7kWhと10kWhの蓄電池の価格や性能を比較し、家庭のニーズに合った最適な選択を見つけるためのガイドを提供します。これにより、どの容量の蓄電池が自分の家庭に最も適しているかを判断できるでしょう。
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蓄電池7kWhと10kWhの価格や性能比較
蓄電池の導入を検討する際、7kWhと10kWhという2つの容量モデルが特に注目されています。それぞれのモデルは、価格や性能において異なる特徴を持っており、家庭の電力使用量やライフスタイルに合わせた選択が重要です。
ここでは、7kWhと10kWhの蓄電池における価格や性能の違いを比較しながら、どのような家庭にどちらの容量が適しているのかを解説していきます。
まず、蓄電池7kWhは、比較的小型の家庭に適したモデルで、価格も10kWhより抑えられる点が大きなメリットです。メーカー別に蓄電池7kWhのランナップをお伝えすると、
・ダイヤゼブラ電機 7.04kWh
・ニチコン 7.4kWh
・Qセルズ 7.7kWh
などが挙げられます。
一方で、蓄電池10kWhは、大容量のため消費電力の多い家庭やオール電化住宅に向いており、停電時のバックアップ能力も高いとされています。しかし、価格は7kWhに比べて高めで、導入コストもその分上昇します。
価格については、先ほどからも触れていますが、およそ以下の相場価格で購入可能です。
蓄電池7kWh:約130~180万円(工事費込)
蓄電池10kWh:約180~240万円(工事費込)
実際、蓄電池の容量を選ぶには、家庭の電力消費やどれだけの機器を同時に稼働させるかなどに応じて、最適な選択は変わります。たとえば、エアコンやIHクッキングヒーターなどの200V機器を同時に利用する場合は、10kWhモデルの方が余裕を持って電力供給できることが多いです。
また、オール電化のご家庭で太陽光発電5~7kWを設置している場合は、蓄電池7kWhだと蓄電池に蓄えた電力を20~21時くらいに消費しきってしまう可能性があり、すこし物足りなく感じるご家庭もあるかもしれません。
もし、このケースで蓄電池10kWhを設置していた場合、22~24時くらいに蓄電池に蓄えた電力を消費しきる形になる可能性が高いので、光熱費の節約効果がより高くなるかと思います。
そのため、一概に「この場合は7kWhで、それ以外は10kWh!」とは言い切れませんので、設置予定もしくはすでに設置されている太陽光発電の容量やご家庭の電力使用量などを調べたうえで、しっかりと検討することをお勧めします。
次のセクションでは、太陽光発電と蓄電池の後付け導入価格とメリットについて詳しく見ていきます。もし、新築ですぐに導入するかどうかを迷われている方であれば、かなり参考になるかと思います。
太陽光発電と蓄電池の後付け導入価格とメリット
太陽光発電システムと蓄電池の後付け導入は、コストを抑えるという点においてはいい選択しだと思います。新築住宅をこれから建てられる方も、既存住宅にこれらの設備を追加する方にとっても、導入コストやメリットを正しく理解することが重要です。
まず、太陽光発電と蓄電池の後付け導入価格は、システムの規模やメーカー、設置条件によって異なりますが、総額で300万円~500万円が相場となっています。この価格には、太陽光パネルの設置費用と蓄電池の導入費用が含まれています。
具体的には、何度も繰り返しになりますが、蓄電池7kWhの価格と工事費用が130万〜180万円程度、蓄電池10kWhの場合は180万〜240万円程度かかります。太陽光発電システムと組み合わせることで、蓄電池に昼間の余剰電力を蓄えることができ、夜間や停電時のバックアップ電力として有効活用できます。
次に、太陽光発電と蓄電池を後付けで導入するメリットについてみていきたいと思います。なお、新築住宅でも既築住宅の場合でも
太陽光発電と蓄電池を導入するメリットは以下の通りになります。
・電気代の削減ができる
・停電時の備えになる
・卒FITで売電価格が下がっても節電効果を維持できる
話を太陽光発電×蓄電池の後付けに戻しますが、後付けするケースとして、
①太陽光発電と蓄電池を後付けするケース
がありますので、それぞれのメリットについて解説していきたいと思います。
①太陽光発電と蓄電池を後付けするケース
太陽光発電と蓄電池を後付けするメリットしては、
・固定資産税がかからない
・余裕もって検討できる
・様々な販売店に相談できる
の3つが挙げられます。
ハウスメーカーなどから、新築住宅に太陽光発電と蓄電池を設置する場合に、設置費用を住宅ローンに組み込めるという説明を受けることがあると思いますが、住宅ローンに組み込むと太陽光発電が住宅の一部とみなされ、固定資産税の対象になってしまう可能性があります。
ですが、後付けにすることで家の一部とはみなされませんので、固定資産税の対象から外れる可能性が高くなります。
また、新築で家を建てる際、ほとんどの方が家を建てる工務店やハウスメーカー1社に太陽光発電や蓄電池の相談を依頼することとなります。というのも、各ハウスメーカーで提案される間取り対して、太陽光発電の容量などは1社しか提案できません。
そのため、選択肢がなく、仮に太陽光発電と蓄電池の費用が相場よりも高い価格だったとしても、そのハウスメーカーから導入せざるを得ないのです。
ですが、後付けにすることで、様々な販売業者に見積もり依頼をしたり、相談することが可能になりますし、建設途中もしくは建設後に設置することが可能になるので、焦って業者を選ぶ必要もなくなるのです。
なお、こちらのケースについてはメリットとデメリットなどをこちらの記事で詳しく解説していますので、気になる方は併せてお読みください。
→【徹底解説】太陽光発電と蓄電池の後付けにおける相場価格とメリット・デメリット
このケースの場合は、これから太陽光発電と蓄電池を導入するかどうかを検討されている方や蓄電池を後付けで導入しようと検討されている方に参考になるかと思います。
まず、蓄電池を後付けで導入する場合のメリットとしては、
・卒FITで売電価格が下がっても自家消費率を上げて節電効果を維持できる
・初期費用が抑えられる
が挙げられます。
太陽光発電を導入すると、FIT契約を結び電力会社に売電することが可能になります。2024年度に申請が承認された場合、16円/kWhで売電可能ですが、契約が終了すると売電価格が8.5円/kWhまで下落します。そのため、このタイミングで導入すると、売電収入の減額分以上に節電効果が得られるようになるわけです。
もちろん、2024年以前に太陽光発電を導入されている方は、売電単価が16円/kWhよりも高い金額(高い方だと40円/kWh程度)ですので、さらに節電効果が得られます。
また、太陽光発電だけを先に導入することとなれば、蓄電池分の費用を抑えることができるので、新築などでお金がかかっている状況下ではお財布への負担も少なくてゆとりができるかと思います。
もちろん、このほかにも蓄電池を導入するメリットとして、
・太陽光発電で発電した電力をピーク時に活用でき節電効果が上がる
・停電時の備えになる
も挙げられます。
ただし、太陽光発電と蓄電池の後付け導入には導入コストが高いというデメリットもあります。そのため、各家庭の電力使用状況や将来のライフプランをしっかりと見極め、必要な容量や性能を選ぶことが大切です。
次に、後悔しないために知っておきたい蓄電池導入時のチェックポイントについて詳しく解説していきます。導入後に「やめたほうが良かった」と後悔しないために、重要なポイントをしっかりと確認しておきましょう。
家庭用蓄電池の導入で後悔しないためのチェックポイント
家庭用蓄電池を導入する際、事前にしっかりと検討すれば「導入してよかった」と思える選択ができますが、十分な検討を行わずに導入してしまうと後悔する可能性もあります。そこで、蓄電池導入で後悔しないためのチェックポイントを押さえておきましょう。
1. 使用電力の把握
まず、家庭での電力使用状況をしっかり把握することが重要です。蓄電池の容量は、家庭の消費電力に見合ったものである必要があります。
例えば、一般的な家庭では7kWhから10kWhの蓄電池が標準的な選択となりますが、家電の使用頻度や規模に応じて適切な容量を選ぶ必要があります。電力消費量が少ない家庭で大容量の蓄電池を導入すると、オーバースペックとなりコストが無駄になることもあります。
2. 複数の業者から見積もりを取る
蓄電池は高額な設備であり、価格は業者やメーカーによって大きく異なります。そのため、必ず複数の業者から見積もりを取って価格比較を行うことが大切です。
複数社から見積もりを取ることで、実際の相場価格を理解できるだけなく、納期や保証などの違いも確認できます。さらに、実際に営業担当を話をすることで、その業者の印象も確認できますので、安心して依頼できるようになります。
3. 補助金制度の確認
2024年現在、国や自治体が提供する蓄電池の補助金制度は大きな節約ポイントです。地域によって補助金額や条件が異なるため、必ずお住まいの地域の補助金情報を確認しておきましょう。補助金をうまく活用すれば、導入コストの負担を大幅に軽減できる可能性があります。
東京都が補助金の予算が大きいことはすでにお伝えしましたが、ほかの自治体でも場所によっては、各道府県と各市町村の補助金を受け取れる可能性もあります。
4. 設置スペースの確認
家庭用蓄電池は、設置するスペースが確保できるかどうかも重要なポイントです。屋外型や屋内型の蓄電池があり、設置場所によってはサイズや形状が適さないこともあります。特に、スリムでコンパクトなモデルを選ぶ際には、現地調査を行い、設置可能なスペースを確認しましょう。
また、蓄電池は小さい音とはいえ多少の音が発生してしまいます。そのため、屋内に設置する場合には寝室近くを避けるようにしたり、屋外に設置する場合には隣の家から離れたところに置くなどの注意も必要です。
5. ライフスタイルに合った機能
蓄電池は、停電時のバックアップとして利用できるのが最大の利点ですが、全負荷タイプか特定負荷タイプかを選択する際には、家庭での電力使用量や重要な家電の動作を考慮する必要があります。
特に、エアコンや冷蔵庫、IHクッキングヒーターなどの200V機器を使用する場合は、全負荷タイプの蓄電池が必要です。ライフスタイルに合った機能を持つ蓄電池を選ぶことで、最適な電力管理が可能になります。
6. メンテナンスと寿命
蓄電池は定期的なメンテナンスが必要な機器です。また、メーカーによって保証期間やアフターサービスも異なるため、信頼できるメーカーを選ぶことが重要です。一般的に、家庭用蓄電池の寿命は10〜15年とされていますが、充放電サイクルや設置場所の環境によっても寿命が短くなることがあるため、長期的に安定した性能を期待するためには、適切なメンテナンス体制が整っている業者を選ぶべきです。
次に、蓄電池7kWhの補助金とおすすめメーカーについて解説していきます。特に、2024年の補助金制度の最新情報や、人気のメーカーについて詳しく見ていきましょう。メーカーの選び方次第で、コストパフォーマンスや製品の耐久性も大きく変わりますので、しっかり確認しておきましょう。
蓄電池7kWhの補助金とおすすめメーカー
蓄電池7kWhを導入する際、補助金制度の活用は非常に重要なポイントです。2024年現在、国や自治体が提供する補助金制度を上手に活用すれば、初期コストを大幅に抑えることができます。
特に、太陽光発電システムとの併用や、家庭のエネルギー効率向上を目的とした補助金制度が多く存在しており、これらを利用することで蓄電池の導入コストを最小限に抑えることが可能です。
また、蓄電池を選ぶ際にはメーカーの選択も大切です。各メーカーは異なる特徴や性能を持っており、家庭の電力使用状況やライフスタイルに応じた最適な蓄電池を選ぶことが成功の鍵です。
特に、蓄電容量や停電時のバックアップ能力、保証期間などが重要な要素となります。2024年の最新情報では、パナソニック、ニチコン、シャープ、長州産業といった国内の主要メーカーが提供する蓄電池は、性能と価格のバランスが優れています。
そこで、まずは2024年版の補助金制度について詳しく解説していきます。補助金の内容や申請のタイミング、対象となる機種について理解しておくことで、さらにお得に蓄電池を導入することが可能になります。
蓄電池で受け取れる補助金とは?【2024年版】
2024年も引き続き、蓄電池の導入には国や自治体から提供される補助金制度が大きな助けとなっています。補助金を活用することで、家庭用蓄電池の初期費用を抑え、長期的な電気代の節約効果をより手軽に実現できるメリットがあります。
主な国の補助金制度としては、「子育てエコホーム支援事業」や、DR補助金やDER補助金などが挙げられます。これらは、蓄電システムの導入費用の一部を補助する形で、電力供給の安定化や環境負荷の低減を目指しています。
具体的には、DR補助金では申請すると電力ひっ迫時に遠隔で節電されるというデメリットもありますが、対象となる蓄電池システムを導入することで、1kWhあたり3.7万円、最大60万円の補助金が交付されます。
蓄電池7kWh~10kWhの場合は約26~37万円の補助を受けれるわけですから、決して小さい額ではありません。また、自治体によっても異なる補助金制度が用意されており、東京都や神奈川県などではさらに高額な補助が得られる場合があります。
しかし、補助金を受け取るにはいくつかの条件があります。たとえば、補助対象となる蓄電池システムが特定の基準を満たしていることや、申請書類をきちんと提出する必要がある点は押さえておくべき重要なポイントです。また、予算が限られているため、申請は早めに行うことが推奨されます。
もし、関東にお住いの方で、補助金の情報を確認したいという方は、以下のページに関東の自治体の補助金を一覧にしていますので、併せてお読みください。
→【2024年度最新】東京都の太陽光パネル・蓄電池・V2Hに関する補助金・助成金一覧【令和6年5月更新】
→【2024年最新】神奈川県の太陽光パネル・蓄電池・V2Hに関する補助金一覧【令和6年5月更新】
→【2024年最新】埼玉県の太陽光パネル・蓄電池・V2Hに関する補助金一覧【令和6年6月更新】
→【2024年最新】千葉県の太陽光発電・蓄電池・V2Hに関する補助金一覧【令和6年5月更新】
→【2024年最新版】茨城県の太陽光発電・蓄電池・V2Hに関する補助金一覧【令和6年1月更新】
→【2024年最新版】栃木県の太陽光発電・蓄電池・V2Hに関する補助金一覧【令和6年1月更新】
→【2024年最新版】群馬県の太陽光発電・蓄電池・V2Hに関する補助金一覧【令和6年1月更新】
次に、補助金を受けながら導入する際に選びたい、おすすめの蓄電池メーカーやそれぞれの価格相場について詳しく解説していきます。メーカーごとに異なる特徴や価格を比較することで、最適な蓄電池を見つけることができるでしょう。
家庭用蓄電池のおすすめメーカーランキングと価格相場
国内で注目される蓄電池メーカーのランキングをご紹介します。環境や災害時の備えとして、蓄電池はますます重要性を増しています。今回は、各メーカーの強みや特徴を中心に、おすすめの蓄電池メーカーをランク付けしました。
1位:ダイヤゼブラ電機
ダイヤゼブラ電機は、日本国内で高い評価を得ている蓄電池メーカーです。その代表的な製品「アイビス7」は、全負荷対応の蓄電池として、停電時でも家中の家電を使える点が魅力です。
さらに、この蓄電池は12,000サイクルの長寿命を誇り、ハイブリッド型で高出力を実現しています。他社の太陽光発電システムとの相性が良いのも大きなポイントで、後付けで蓄電池を増設できるため、家庭のニーズやライフスタイルに合わせて柔軟に対応可能です。保証期間も15年と非常に長く、長期的な安心を提供しています。
アイビス7の主な特徴
・長寿命(12,000サイクル)
・全負荷タイプで停電時でも家中の電力供給を維持
・他社の太陽光発電システムとの互換性
・最大14.08kWhまで蓄電容量の増設が可能
・15年の長期保証付き
これらの特長を持つアイビス7は、性能と拡張性、各社の太陽光発電との相性の良さ、そして保証の充実度においてトップクラスの評価を受けています。
2位:長州産業
太陽光発電の分野でも名高い長州産業は、蓄電池市場でも高いシェアを持っています。特に「Smart PV」は、世界最小・最軽量クラスの蓄電池として注目されており、設置場所に困ることなく省スペースで使用できます。
また、AI機能を搭載しており、夜間の電力消費を最適に制御することができるため、エネルギー効率も抜群です。さらに、保証も15年、自然災害に対する補償も10年ついており、安心して長期間利用できる製品です。ハイブリッドコンディショナーによる制御も優れており、太陽光発電と蓄電池を一体化して管理できる点も魅力です。
Smart PVの主な特徴
・コンパクト設計で、置き場所に困らない
・AI機能で効率的なエネルギー管理
・最大14.08kWhまでの増設対応(設置後3年以内)
・15年保証と自然災害補償10年の安心サポート
これらの機能を備えた長州産業の蓄電池は、特に設置スペースやエネルギー管理を重視する家庭におすすめです。
3位:ニチコン
国内の蓄電池市場において長年の実績を持つニチコンは、大手ハウスメーカーにも採用されるなど、信頼性の高いメーカーです。蓄電容量は2kWhから16.6kWhまでと幅広く、家族構成やエネルギー消費に合わせた製品選びが可能です。
さらに、寒冷地や重塩害地域など、過酷な環境にも対応できる製品ラインナップを誇ります。また、15年間の長期保証も選択可能で、長期間の安心を得られる点が大きな魅力です。
ニチコンの主な特徴
・幅広い蓄電容量の選択肢(2〜16.6kWh)
・寒冷地や重塩害地域に対応可能
・豊富な製品ラインナップで、様々なニーズに対応
・長期保証(15年)オプションあり
幅広い製品群と長期間のサポートを提供するニチコンは、将来的な拡張性や特殊環境に対応したい家庭に最適な選択肢です。
【徹底解説】家庭用蓄電池7kWhの相場価格やおすすめメーカーと後悔しない選び方とは?のまとめ
以下にこの記事のポイントをまとめました。
・蓄電池7kWhの価格相場は約100万~180万円
・蓄電池の価格は今後も少しずつ下落傾向が予想される
・家庭用蓄電池はメーカーによって価格や性能に差がある
・ヤマダ電機など大手販売店でも蓄電池は販売されている
・蓄電池はやめたほうがいいと感じるケースもあるが、家電使用状況によりメリット大
・7kWhと10kWhの蓄電池は、価格や対応できる電力消費量が異なる
・太陽光発電との併用で蓄電池の後付け導入は効率が良い
・後悔しない蓄電池導入には電力使用量や保証内容の確認が重要
・蓄電池の導入には補助金制度が利用可能で、地域によって内容が異なる
・2024年には国や自治体の補助金が導入を後押ししている
・弊社のおすすめ蓄電池メーカーにはダイヤゼブラ電機、長州産業、ニチコン
この記事を読んで、蓄電池の導入を検討していただけたら嬉しいです。
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記事の監修者情報
太陽光発電、オール電化販売会社に営業として7年間勤務。
会社員時代に支店長を務め全支店TOPの売り上げを達成。
2016年からは独立し株式会社iRを設立。
設立後には船井総研の講師や外部企業のコンサルティングにも携わる。
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